「子どもに家事を任せたら、想像以上に成長していた!」
こんな経験、ありませんか?
最初は不安で「まだ早いかな…」と思っても、やらせてみると意外とできる。
そして「できた!」という達成感から、次はもっと挑戦したいと自分から動き出す。
これって実は、企業での人材育成にもそのまま当てはまるんです。
部下の育成で悩んでいる経営者や中間管理職の方は本当に多いですよね。
中には、悩みすぎて「もう知らん!」と責任を投げ出してしまう人もいるくらい(笑)。
私は、実は「経営者や管理職が人を育てる」という考え方自体に違和感があります。
なぜなら「自分が人を育ててやる」という発想そのものが、どこか驕りに聞こえるからです。
本当にできるのは――
育つ環境を整え、本人に経験を積んでもらうこと。
これに尽きると思っています。
今日はそのヒントを「子育てと権限移譲」からお伝えしますね。
子育てされている方なら、きっと「うんうん」と頷けると思います。
例えば子どもに家事を任せると、驚くほど成長することがあるんです。
カレーを作るときに、子どもに包丁を持たせて野菜を切ってもらう。
切り方は自由にさせますが、「指は切らないようにね」だけは伝えて任せてみる。
すると大きかったり小さかったり、形はいろいろ。
でも、その中で「どう切ったらいいかな?」と自分なりに工夫していることに気づきませんか?
何度かやらせると、見違えるように上達して「次は炒めてみたい!」なんて前のめりになってくることもあります。
洗濯物をたたむのも同じです。
最初は形もバラバラで不格好ですが、回数を重ねるとコツをつかみ、自分流を身につけていく。
そして、気がつけば何も言わなくてもサッとたたんでくれている――そんな経験、ありますよね?
これは「やらされた」ではなく、自分の役に立ったという実感と、できた!という自己肯定感から生まれる成長なんです。
企業での人材育成もまったく同じ。
「小さな成功体験」を積める環境を作ることが、最大の教育です。
新人にはいきなり大きな仕事を任せるのではなく、まずは小さなプロジェクトを。
その範囲で権限を委ね、本人に考え、工夫し、経験を積んでもらう。
その積み重ねこそが、本当の意味での人材育成につながっていくのだと思います。
本日もお読みいただきありがとうございました✨
