経営者の皆さん、コスト削減は「利益率が上がるだけ」「キャッシュフローが改善するだけ」と短絡的に考えていませんか?
私自身もかつてはそう思っていました。しかし、実際に企業支援を続けていく中で、コスト削減が売上増加の土台になる という現実を何度も体験しました。本記事では、そのパターンと具体例をシェアします。

コスト削減が売上につながるパターン

1.余剰人員や時間を営業活動に回せる
例:ムダな会議や日報を廃止 → 営業担当者の訪問時間が増える → 新規受注につながる。

 

2.品質やサービス改善につながる
例:在庫ロスやクレーム対応に使っていた人件費を削減 → その分を社員教育や品質管理に投資 → 顧客満足度アップ → リピート受注が増える。

 

3.キャッシュフロー改善で攻めに出られる
例:在庫圧縮でキャッシュが回る → 設備投資や広告に資金を回せる → 新規顧客を獲得し売上増加。

 

4.社員のモチベーションが上がる
例:削減成果を見える化 → ボーナスや福利厚生に還元 → 社員が「もっと頑張ろう」と動く → 生産性・売上向上。

節約を「未来の成長資金」として視える化することで、ネガティブな印象が一気にポジティブに変わります。

 

実際の支援事例

ある企業では、営業部が納品書や請求書の作成に追われ、営業活動に十分時間を割けない状況でした。
経理担当の女性も財務・経理業務で手一杯、しかも知識不足から手作業が多く、非効率。

そこで、財務・経理業務を会計事務所に外注し、経理担当の余剰を創出。営業は必要な情報を渡すだけで、書類作成は担当者に任せ、営業活動に専念できる体制を整えました。

結果どうなったか?

  • 営業課長が実は営業に不向きであることが判明し転職(むしろプラスの転換点)。

  • 社長自身が営業に注力し、新規案件を獲得。

  • 経理担当の残業が減り、効率化も実現。

その結果、売上増加とコスト削減を同時に達成し、黒字化 できました。

 

コスト削減は「守り」だけでなく「攻め」にもつながります。
ネガティブなイメージを払拭し、ぜひ前向きに取り組んでみてください。

本日もありがとうございました。