経営者や中間管理職の皆さん。
従業員の失敗を「人のせい」にして終わらせていませんか?
私は大手商社出身ですが、自身のマネジメント不足で発生した部下のミスを、その部下の責任として処理し、自分は無傷で昇進していく管理職を何人も見てきました。
結果、優秀な社員ほど見切りをつけて退職し、外資や起業で成功していきました。
これ、心情的には本当に腹が立ちますよね。
ですが今回は感情論ではなく、組織として見た場合の大きなリスクと、それを逆に企業の力に変える方法をお伝えします。
失敗を「責任追及」で終わらせると…
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当事者だけでなく、全社員の士気が下がる
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「自分も同じ目に遭う」と思えば、挑戦しなくなる
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挑戦しない社風 → 停滞する会社 → やがて衰退
今は為替や既存の資産で利益を確保できていても、それは一時的なもの。
挑戦しない会社は、いずれ間違いなく衰退していきます。
失敗を「データ」に変えると…
もし従業員の失敗で業績にダメージが出たら、まずは経営者と中間管理職の責任としてリカバリー策を打ちます。
同時に――
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当事者にヒアリングし、責めずに事象を分析する
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原因をデータとして残す
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再発予防策を整理する
例えば利益に影響が出た場合、
「なぜ防げなかったのか?」「どうすれば防げたのか?」を具体的に考え、施策化します。
すると、失敗は“事業計画を進めるプロセス”へ変わり、将来の資産になるのです。
これができていない企業、本当に多いです。
「自分の世代はそれで逃げ切れる」と思っても、次世代に大きなツケを残すだけ。
やがて企業は壊滅的なダメージを受けるでしょう。
失敗を“人のせい”で終わらせるのか、
それとも“会社の資産”に変えるのか――。
経営者の覚悟が問われています。
本日もありがとうございました。