経営者や中間管理職が時間をかけて作り上げた事業計画。
特に今年度の予算計画が、思うように進んでいない…そんな経験はありませんか?

現場の従業員が思うように動いてくれない。
これ、実はかなり高い頻度で起きています。

なぜか?
従業員からすると「経営陣が勝手につくった予算案」という認識が強く、士気が上がらないからです。
ですから、予算案の作成には従業員も関与させることが必須と考えてください。

今回は、従業員が予算案づくりに関わっている前提で「言い訳を防ぐ施策」をご紹介します。

社員がよく言う言い訳とその対策

まず想定される言い訳をリストアップしましょう。
例えば――

  • 人手不足です

  • 時間がありません

  • 前例がないです

昔、自分も若い頃に言ってませんでしたか?(笑)

これらに対して、あらかじめ社長と中間管理職で対策を話し合っておくのです。

人手不足・時間がない
👉 中間管理職が従業員の作業を分析。紙ベースの無駄な工程はありませんか?デジタル化も検討しましょう。

前例がない
👉 本音では「やりたくない」という気持ち。ここで怒っても逆効果です。
前例がないのは当然。失敗しても中間管理職がカバーすることを保証すれば挑戦できます。

 

予算案作成に悩む女性社員

組織での行動指標を明確にする

対策を決めたら、次は「誰が、いつまでに、何をするか」を組織単位で明確にします。
さらに成果基準も設定しましょう。

人事評価については別記事で詳しく触れますが、例えばボーナス係数に反映させるなど。
同時に、失敗した場合は「なぜ失敗したのか」を記録しておくことが大切です。

失敗を失敗のままにせず、
人を責めずに事実を分析すれば、従業員の経験値になり、企業の経験値になり、会社の成長を加速させる資産になります。

こうした取り組みを繰り返せば、社内から「前例がない」という言葉は消え、挑戦が当たり前の社風をつくることができます。

 

本日もありがとうございました。