起業したばかりの方からの相談を受けることがあります。
やはり多いのは「資金繰り」に関する悩みです。
アフターコロナ直後、売上回復の兆しはあるのに、銀行から追加融資を受けられない…。
そんな相談が頻発しました。
その中で、今も記憶に残っている20代前半の若手起業家のケースをご紹介します。
共同経営者が足を引っ張る
この方は学生時代の友人と一緒にデリバリーサービスを立ち上げました。
ところが問題は、その友人に「経営感覚も営業感覚もなかった」こと。
任せていた支店の売上は急減し、さらに勝手に現金を使って計上もしない…。
結果、キャッシュフローは完全に不透明。
相談に来た時には、起業家本人は激怒していました。
当然です。まずは支店も含めて経営権を掌握し、立て直す必要がありました。
実際に本人が支店経営に関わると売上は右肩上がりに。
「経営力は元々ある人だ」と私は感じましたが、問題の友人とは早めに手を切るよう提言しました。
銀行融資が止まっていた理由
さらにもう一つ大きな問題が。
銀行から追加融資を受けられない理由が「決算書がない」というのです。
「決算はいつですか?」と聞くと3月。
相談に来たのは9月…。
半年経っても決算書ができていない!?
調べてみると、雇っていた税理士事務所の担当者の怠慢でした。
私が直接電話した結果、わずか1週間で決算書が完成。
この件でも、その税理士事務所は契約を切るべきと助言しました。
このケースからの教訓
ここで私からの提言はシンプルです。
👉 「友人と起業するのは絶対にやめましょう」
理由は明白です。
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能力がなかった場合に関係を切りづらい
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感情が邪魔して冷静な判断ができなくなる
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ビジネス上の意思決定が遅れる
共同経営をするなら「友人」ではなく、全くの第三者で、なおかつ 自分にないスキルを持っている人 にすべきです。
特に財務スキルを持った人を参謀に迎えれば、自分が営業に強い場合は最強のコンビになります。
本日もありがとうございました!