企業を支援していると、2代目・3代目の経営者をサポートすることがあります。
ただ…正直に言うと、「なんとなく事業を継いだ」タイプの後継者支援はかなり大変です。

ビジョンがないと迷走する

こうしたケースでは、本人に「将来どうしたいか」というビジョンがありません。
そのため、よくある相談は…

  • 古参社員がうるさい

  • 人材採用がうまくいかない

  • 人件費が高い

  • 利益が上がらない

といった“目の前の悩み”に終始しがちです。
「とりあえず相談してみようか」という軽い気持ちで来られる場合もあり、対応はなかなか骨が折れます。

 

一方で起業家は…

私自身は、知識不足でもやる気とポテンシャルのある 起業家の支援が大好き です。
しかし、起業家は商工会や経営相談員にあまり頼ってきません。
だからこそ、彼らの成長スピードは速いのだと思います。

本音を言えば…

2代目・3代目が「なんとなく継ぐ」のはやめてほしい。
でも、現実にはそうはいきません。

だからこそ、せめて事業を継ぐ前に 大手企業や中堅企業で経験を積むこと を強くおすすめします。
いわば「丁稚奉公」です。

外の世界を知り、大企業の当たり前を肌で感じることで、中小企業に戻った時の視座がガラッと変わる。
そういう後継者をたくさん見てきました。

成長なき企業は切り捨てられる時代

経済産業省も「売上高100億円を目指す中小企業」を応援しはじめています。
裏を返せば、コロナ禍で散々支援した零細企業には「今後はもう支援しません」という宣言にも見えます。
(もちろん表向きは言えないでしょうが…笑)

結局のところ、現状維持=衰退 です。
これは昔から言われてきたことですよね。

成長を描けない2代目・3代目の下で働く従業員は、本当にかわいそうです。

まとめ

「なんとなく継ぐ」なら、まずは外の世界で修業してみてください。
規模の大きな会社で市場や顧客を俯瞰して見る経験は、必ずあなたの経営に活きてきます。

2代目・3代目としてこの記事を読んでいる方がいれば、ぜひ一度考えてみてください。

本日もありがとうございました!