よく「肩書きが人を育てる」と言われます。
ですが、私はそうは思いません。肩書きがつく前から人格的にダメな人が、管理職になったからといって急に変わることは、ほとんどないのです。
もちろん、中には心を入れ替えて変わる人もいます。けれど、それはごく一部。
例えば、酒に飲まれて遅刻ばかりしていた人が、中間管理職になったからといって、すぐに本性が変わるでしょうか?難しいですよね。
さらに、若い頃からその姿を見てきた後輩たちが、そんな管理職の言うことを素直に聞くとは思えません。実際に、部下から厳しいメールを突きつけられて狼狽している管理職を、私は何人も見てきました。
では、そういう人は出世させるべきではないのでしょうか?
私は「その人の本質を見極めるべき」だと思います。
もしも酒に飲まれていた過去があっても、あるプロジェクトで根性で結果を出した経験があるなら、意識が変わる可能性もある。逆にそうした実績が全くない人なら、やはり昇進させない方が組織のためです。
大切なのは、若い頃から人格を磨ける経験を積ませること。
そこを疎かにしたまま肩書きだけ与えても、人も組織も成長できません。
貴方の周りではどうでしょうか?
本日もお読みいただき、ありがとうございました。