近年、転職を考えるサラリーマンの方は増えているように思います。

私自身も「職場を変えていくこと」については賛成派です。しかし、正直なところ転職して新天地で花を咲かせるのは簡単ではありません。どちらかと言えば、私は「転職」よりも「起業」をおすすめするタイプです。


ただ今回は起業の話ではなく、逆に 同じ会社に残り続けるメリット について書いてみたいと思います。


毎日の出勤が辛い。人間関係で悩んでいる。でも転職や起業はリスクが高くて動けない――そんな方も多いでしょう。

確かに転職で成功できる人もいますが、今でも多くの会社は「プロパー(生え抜き)」を出世させる傾向が強いのも現実です。だからこそ、転職先選びはとても重要です。


一方で、20代・30代であれば「同じ会社に残る」という判断も大いにアリだと思います。離職率が高い会社であれば、逆に残っている人材にチャンスが回ってくる可能性が高いからです。


例えば私のいた商社では、優秀な先輩・後輩が次々と辞め、パワハラ上司が左遷されたことで、スキル不足だった後輩が一気に中間管理職に据えられました。企業の実力自体は落ちてしまっていましたが、残った人には出世の大きなチャンスが巡ってきたわけです。


ですから「残る」と決めた人は、ただ耐えるのではなく、むしろ積極的に自己投資すべきです。例えば自費でマネジメントを学ぶ専門学校に通うなどして、雌伏の時に力を蓄える。そうすれば、いざチャンスが巡ってきたときに一気に羽ばたけます。


つまり、同じ企業に残ることは決して「我慢」だけではなく、大きな飛躍の準備期間 になり得るのです。


本日もありがとうございました。