石破首相が参院選の結果を受けて「辞任要求」を突きつけられています。しかし本人は、**「まだ何も為していない。やるべきことをやってから辞める」**と辞任の意向を示していません。

私は、この「辞めない」という選択肢を応援したいです。

空気感で動く日本の悪癖

日本には昔から、いわゆる「マジョリティ」と称して空気感で物事を進める風潮があります。そして、その空気感を作るのは多くの場合マスメディアです。

歴史を振り返れば、第二次世界大戦中の大日本帝国では、局地的な勝利を大々的に報道することで戦争継続の世論を作ってきました。当時は軍部からの強い圧力があり、正確な情報を伝えられなかった事情もありますが、今は民主化された時代。メディア自身がその在り方を常にアップデートする必要があります。

 

選挙大敗=首相辞任?

今回の参院選をめぐって、メディアは「選挙の責任を取って辞めるべき」という論調を強めています。しかし、本当に大敗の責任は石破首相にあるのでしょうか?
そもそも選挙での大敗は、自民党内部の構造的な問題が原因です。メディアが連日報じた裏金議員の問題や、党内の様々な不祥事が白日の下にさらされ、有権者の不信感を招きました。これは石破首相個人の責任ではありません。

それにもかかわらず、「なくともトップはやめるべき」という意見は、形式的なけじめ論にすぎません。石破首相はこの難局を乗り切るために就任したのであって、セレモニー的に辞めるためではないはずです。

 

首相の努力を見よう

石破首相は朝3時に起きているといいます。国のために真剣に動いているトップに対して、もっと応援するか、少なくとも「辞めろ」という空気感をやめ、政治に集中できる環境を整えてあげるべきです。

また、「首相がイベント中に居眠りした」という批判もありますが、以前石丸前市長が居眠り議員を指摘していたときにも書きました。体調や事情は人それぞれ。3時起きの人が、自分の役目を果たした後に一瞬まぶたを閉じたとして、それを大騒ぎする必要があるでしょうか。

 

空気ではなく本質を議論する国へ

私たちが目指すべきは、空気感ではなく本質的な課題を正面から話せる風土です。もっと寛容になり、やるべきことをやり切るリーダーを支える国にしていきませんか?

本日もありがとうございました。