先日、ある超大手企業の取引先に電話をかけました。
担当部長の携帯に繋がらず、代表番号にかけ直したのですが──
出た女性の対応が、非常に残念なものでした。
「聞こえないので切ります」とだけ言って、ガチャ。
その後は何度かけても出ず。
幸い、後ほど部長本人と直接話ができたので問題にはなりませんでしたが、
この企業は超高級品を扱うブランド企業。
当然、代表番号には富裕層のお客様からの電話も多くかかってくるはずです。
それなのに、この対応ではビジネスチャンスが逃げていくのも時間の問題でしょう。
📞電話対応は、企業の“顔”
最近は、AIによる自動音声対応や、チャットボットによる効率化が進んでいます。
一見便利に思えるのですが──
“人の心”に寄り添う対応が求められる場面では、AIでは対応しきれません。
私はそう感じるため、電話対応をAIに頼りすぎている企業とは、契約を見直すこともあります。
💬LINE・チャット文化の落とし穴
また最近では、LINEやSNSなどで業務連絡を済ませる風潮も見られます。
確かに、効率的です。
しかし、文字だけでは“温度感”が伝わらないのが落とし穴。
たとえば、上司に「休みます」とLINEだけ送ると、
関係が悪化する可能性もあるのではないでしょうか?
以前、あるIT長者がネットでこう語っていました。
「電話をかけてくるな。LINEで済む話をわざわざ話すな。私の時間がもったいない。」
たしかに、忙しい起業家にとっては合理的かもしれません。
でも、これはあくまで「特殊な立場」の話。
日常の業務、特に信頼関係を構築すべき相手との間では、電話や対面のほうが圧倒的に有効です。
🌍コロナ禍が気づかせてくれた「会うことの価値」
コロナ前、海外の取引先の多くはこう考えていました。
「電話すれば済むんだから、日本に行く必要なんてないだろ」
でもコロナ禍で「会えない」「話せない」経験を経て、
多くの海外企業は気づいたのです。
「やっぱり、直接会って話すことは大切だ」と。
その結果、コロナ明けからは来日や海外訪問が以前よりも増えています。
私の経験だけではありますが、取引のある海外企業は、
すべてこの変化を見せています。
✅結論:「電話口こそ、企業の顔」
電話対応をAI任せにするのではなく、
“人としての信頼感”を持って対応できる人材を育て、評価すべきだと私は思います。
本日もお読みいただき、ありがとうございました!