音読教育に抱いていた誤解。公文の先生の一言で気づいた日本の知恵
皆さんは、本を読むときに「頭の中で声を出して」読んでいませんか?
私はずっとそのスタイルで読書をしていたため、読書スピードが遅いことに悩んでいました。
そこで、数年前にフォトリーディングや瞬読を学んだことで、「黙読(頭の中で音を出さない読書)」ができるようになり、読書スピードが劇的に上がったんです。
その結果、「日本の小学校って、なんでずっと音読させる教育してるんだろう?」と疑問に思うようになっていました。
実際、ネットで「音読って意味あるの?」と検索してみると、同じような疑問の声がたくさん出てきます(笑)
ですが、ある日、公文に通う子どもの保護者面談で先生から聞いた一言が、私の考えを180度変えました。
先生曰く──
「低学年の子どもたちは、文字を見ただけでは内容を理解できないことが多いんです。
でも、声に出して読むと、不思議と意味がわかる子がほとんどなんですよ」
特に小学校1年生の教材は「ひらがな」ばかりで構成されていて、
漢字の区切りがないため、大人でも一瞬意味が取りにくいことがありますよね。
つまり、音読は“文章を理解する力”を育てるために非常に有効な方法だったのです。
「なるほど、これが日本の教育の底力か…」
そう思い直した瞬間でした。
もちろん、大人になってからも“音読”だけでは限界があります。
より速く、より多くの本を読むためには、黙読やフォトリーディングのようなスキルも必要になります。
でも、幼少期に“音読”を通して、「文字の意味をしっかり理解する」トレーニングを積むことが、
その後の知的成長につながっているのかもしれませんね。
「読む」ことの本質を、改めて考えさせられました。
今日も読んでいただき、ありがとうございました!