皆さんは今回の東京都議会議員選挙の結果をご覧になりましたか?

私は「再生の道」という政治団体の動向に注目していたのですが、驚いたのは、出馬した42名全員が落選したというニュースです。


この団体は、元・安芸高田市長の石丸伸二さんを支援する目的で設立されました。石丸さんといえば、京大卒・元UFJ銀行員という経歴を持ち、市議会と真正面から対峙する姿が話題になりましたよね。市議会の様子をYouTubeで公開するなど、透明性のある政治姿勢には私も大きな共感を抱いていました。

特に、私が大病で入院していた時に、彼の市議会論破の動画に何度も励まされました。


そんな石丸さんの考え方に賛同する人たちが、都議会に挑戦したのですが…結果は「全滅」。この現実に、私自身かなり驚いています。


その理由を私なりに考えてみましたが、やはり一番大きいのは「政策が具体的に伝わっていない」という点ではないでしょうか。


石丸さんは優秀で、真摯で、志のある方です。ですが、政治においてはどんなに正しい理念があっても、「伝え方」がすべてです。特に今回のように、団体メンバーが全国的な知名度を持っていない状態では、明確なビジョンや具体的な政策を“誰にでも分かる形で”伝える必要があったと感じます。


以前、石丸さんが地元のご年配の方から「もう少し分かりやすく説明してほしい」と言われた際、「分からないならご自身で勉強してください」と返していた場面がありました。

ビジネスの世界であればこのスタンスも納得できますが、政治は「全ての有権者」に対する責任」が伴います。

わからない人を置いていくのではなく、どう伝えるかにこそ、リーダーの力量が問われるのだと思います。


それでも私は、石丸さんがここで終わる方だとは思っていません。

むしろこの「都議選全滅」という事実は、日本の民主主義の“現状”を浮き彫りにしたとも言えます。

この現実を見て、石丸さんがどんな新しい戦略を練り直してくるのか、私は引き続き注目していきたいと思います。