コンサルタントとして経営者と面談していると、よくあるのが…

社長が孤立しているにもかかわらず、“敵方”の役員を打ち合わせに同席させてしまうケースです。

これは本当に、話が前に進みません。

 

■ 社長の孤立には2つのパターンがある

  • 能力不足で孤立しているパターン

  • 改革を進めようとして敵を作ってしまっているパターン

この見極めが難しい状況で、社内の“反対派”が同席していると、どうしても表面的な話しかできません。

なので、初回の打ち合わせは「社長ひとり」で臨むことを強くおすすめします。

 

■ 実際にあった「打ち合わせが失敗に終わった」ケース

ある印刷会社のケースです。

事業を継いだ娘婿が社長に就任。しかし、先代を支えてきた営業部長とソリが合わず、すでに内部は分裂状態。

会議には、いかにも社長を支える立場の女性が横にいたのですが、後から「2年間だけ社長を務めていた元社長」であることが判明。

言動も、現社長を支援するというより“コントロールする側”に近く、この時点で「この案件はうまくいかない」と判断しました。

結果、何の進展もないまま打ち合わせ終了。時間も経費も無駄になってしまいました。

 

■ 事業承継後の社内政治には要注意

とくに事業承継時には「古参 vs 若手」の対立構造が生まれやすくなります。

若手が独断で別のコンサルに依頼し、急改革に走って失敗。

そのリカバリーで私のところに話が来たこともありますが、こういった“焼け野原”のような案件は基本的にお断りしています。

 

■ コンサルを活かすには「社長単独」で会うべき

最初の一歩であるコンサル面談こそ、社内の政治要素を完全に排除して進める必要があります。

社長自身が何を目指しているのか、何を守りたいのか。
それを真っすぐ伝えられる場がなければ、コンサルも力を発揮できません。

 

まずは「社長 × コンサル」の1対1からスタートしましょう。

そこから、本当に必要な変革の道筋が見えてくるはずです。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました!