首都圏を中心に食品スーパーを展開する「ロピア」が、公正取引委員会の立入検査を受けたというニュース、ご覧になりましたか?
納入業者に対して、陳列作業などを“無償”で手伝わせていた疑いがあるとのこと。報道で会社名が出ているため今回は触れていますが、ネットやSNSを見渡すと、似たような“下請け軽視”の構造は、まだまだ根強く残っていると感じます。
■ 大手企業が“パートナー”を“搾取先”にしていないか?
これはロピアだけに限った話ではありません。
自動車メーカーや、私が過去に取引していた某大手企業でも、中小企業や商社を対等なパートナーとして扱わず、上から目線で命令するような文化が見られました。
もちろん、私は遠慮なく言い返してましたけどね(笑)
■ 搾取構造は自社を衰退させるブーメラン
「発注してるんだから当たり前」
「うちはお客様」
そんな意識のまま下請けに無理を強いる企業が、結果的にサプライチェーン全体を壊してしまい、自社が最大のダメージを受けることに気づいていません。
たとえば、ネジやワッシャーをつくっている孫請けが疲弊し、潰れてしまったら?
あなたの会社は代わりをすぐに見つけられますか?
■ “共に成長する”という意識が企業を変える
最近になってようやく、「パートナーを育て、一緒に発展していこう」という姿勢を持つ企業が少しずつ出てきました。
本当に嬉しい兆しです。
昔、家電量販店がメーカーの営業を“店頭スタッフ”のように使い倒していた時代を思い出します。
業界構造は変わらないまま、やり方だけが変わった…そんな印象も正直あります。
■ 最後に
“強い立場”にあぐらをかいて相手を使い倒すやり方は、もう通用しない時代です。
「誰とともに成長するか?」が、企業の未来を左右すると、強く感じます。
ロピアのニュースをきっかけに、ぜひ今一度、自社とパートナーとの関係を見直してみてください。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!