補助金の申請支援のご相談を、商社やメーカーの経営者からよくいただきます。
ですが、いざ面談してみると――
「補助金がもらえるなら、この機械が欲しい」
といった話になることが少なくありません。
正直、ちょっと落胆します😞。
補助金は、国や自治体が企業支援のために出す“投資”です。
といっても、元手は国民の税金。
つまり、あなたや私たちが支払ったお金です。
それを「もらえるならラッキー」という気持ちだけで使っていいわけがありません。
■ 「補助金ありき」の姿勢ではダメ
私はいつも、経営者の方と面談する際に必ずこうお伝えします。
「補助金をもらうことが目的ではなく、どんな事業を実現したいのか。
そして、それが本当に将来につながる“投資”なのかをよく考えてください」
なぜなら、補助金をもらって高額な機器を導入しても、
「結局使いこなせない」「稼働していない」
といった相談があとを絶たないからです。
しかも、補助金で購入した設備には一定の保有義務があり、
簡単に売却したり処分したりできません。
下手すると、補助金の返還義務まで発生します。
■ 厳しい姿勢でも「本質」を伝えたい
私はコンサルタントとして、補助金申請そのものを代行するのではなく、
「この事業は本当に成立するのか?」
「この設備投資は未来にどうつながるのか?」
を一緒に考えるスタンスでいます。
ときには厳しく聞こえるかもしれませんが、
“今さえ良ければ”の経営は、企業の未来を壊すことになるからです。
もちろん、そう言うと支援を断られることもあります。
でも、それでいいと思っています。
本気で事業に取り組もうとする方とだけ、一緒に未来を創りたい。
そんな思いで、今日も企業支援に臨んでいます。
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!