皆さんがサラリーマンだったとして、
ある日突然、上司からこんな指示を受けたらどうしますか?
「今期から航空機の接着剤を販売して利益を出してこい!」
しかも追い打ちのように、
「1週間で5か年計画を出せ!」
…なかなかの無茶ぶりですよね。
「こんな抽象的な指示あるか!」って思うかもしれませんが、実は普通にあります。
■ 無茶ぶりの“裏”には上司のタイプがある
こういう指示をする上司、必ずしも“無能”とは限りません。
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できる上司は、あえて無茶を振ってくる(試してる)
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できない上司は、自分がわからないから抽象的に振ってくる
どちらにせよ、こういう状況って、自分を成長させるチャンスなんですよね。
どうせなら、楽しんだ方が得です。
■ 航空機接着剤の販路を“1週間で戦略化”できるか?
たとえばその指示が現実に出たとしましょう。
まず、調べるべきはこのあたりです。
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接着剤は何に使われているのか?
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軍事用?民間用?どんな機体に?
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海外ではどのくらい売れてるのか?
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類似製品は?競合は?
今の時代、これくらいの調査ならネットでも情報が取れますし、関係企業にヒアリングすることもできます。
■ 一歩踏み込む:「民間用としての活路を探る」
仮に民間用と仮定して、たとえば…
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ボーイング787の胴体に使われていそう
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エアバスA320にも使える可能性がある
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日本でどれだけの機数が製造されている?
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どの重工業が関わってる?
この辺りを調べて、見えてきた情報をベースに販売戦略の仮説を立てます。
1〜2年目は「種まき」、3年目以降で収益化というストーリーにすれば、
社内会議でも現実的な計画として通りやすくなります。
■ 実は経営戦略も“これと同じ”です
理想の利益額を先に設定して、
そこから逆算で戦略を具体化する――これは経営の基本動作でもあります。
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自社の製品で「売れそうなもの」をピックアップ
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異業種や新市場で展開できないか検討
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情報を集めて可能性を見出す
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段階的に戦略へと落とし込む
こうやって、「できそう!」と思える形に持っていくことが重要です。
■ できない理由を並べても、何も変わらない
「無理だ」「意味がない」「時間がない」
そうやって立ち止まるよりも、
「じゃあ、何からなら動けるか?」
こうやって考える癖をつけると、
ビジネスも、人生も、前に進みやすくなります。
■ 最後に
上司からの抽象的な指示も、経営の曖昧な目標も、
“自分で具体化して動く力”がある人には、チャンスにしかなりません。
サラリーマンも、経営者も同じ。
「抽象から具体化する習慣」、今から意識してみませんか?
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!