先日起きた三郷のひき逃げ事件――
まずは、巻き込まれた小学生たちが全員無事だったというニュースに、心から安堵しました。
私の地元の小学校でも、保護者が自主的に下校時刻に交差点で見守りをしています。
もちろん100%の安心ではありませんが、子どもたちの安全を守ろうという「地域の目」は、やはりありがたいものです。
さて、今回の事件報道を見ていて少し違和感を覚えたのが、事故を起こした方が「中国籍」という表現の扱いです。
もちろん事実であることは理解しています。ですが、あえて国籍を強調するような報道に、少しひっかかるものがありました。
■ 人種ではなく「人」で見る視点を
私たちはつい、「日本人か外国人か」「中国人かそうでないか」というフィルターで物事を見がちです。
しかし、よく考えてみてください。日本人でも良い人もいれば、そうでない人もいますよね?
それは中国籍の方でも同じです。
今回たまたま事故の加害者が中国籍だったというだけで、人種や国籍を事件の一因のように受け取るのは、あまりにも短絡的です。
そうした視点が、無意識のうちに差別を助長する報道になってしまう可能性があると、私は感じました。
■ 日本で活躍する「元・中国籍の方々」
私の仕事は中小企業の経営支援ですが、日本に帰化されて企業を経営されている元・中国籍の社長さんたちと接する機会がよくあります。
皆さん、非常に真面目で努力家。
日本人の経営者と同じように悩み、社員のために奮闘され、そして成果を出しています。
また、海外駐在時に何度もお世話になった中華料理店のスタッフの皆さんも、本当に親切でした。
アジアの仲間として、共に支え合っている実感がありました。
■ これからの日本に必要なこと
日本は今後、少子高齢化と労働人口の減少に直面します。
AIの活用は進むでしょうが、それでも人の力が必要な場面はなくなりません。
その時に頼ることになるのは、日本に移住してきてくれる方々。
だからこそ、今のうちから“心の開国”をしておくべきなのではないでしょうか。
「人種」ではなく、「人」として見る。
そうした視点が、これからの日本にとって大切なことだと強く感じた出来事でした。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。