先日、とあるラーメン屋の社長と話をしていたときのこと。
「うちのスープは手間ひまが命。夜23時までかかってようやく完成するんです」と、誇らしげに話されていました。

私、思わずこう返しました。

「えっ…それって、もはや修行なんじゃ…?」

もちろん笑いながらです(笑)
社長もつられて笑ってくれましたが、心の中ではちょっと真剣に思ったんです。

▼ 経営にとって、最も平等で貴重な“資源”とは?

それは**「時間」**です。

資本力、人材、技術…これらは差がありますが、
時間だけは全員に平等に24時間。

この時間をどう使うかで、経営の成否は決まると言っても過言ではありません。

 

社長のスープ作りは、8時間つきっきり。
話を聞けば、「肉を蒸す工程が特に時間がかかる」とのこと。

私:「じゃあ、圧力鍋使えば時短できるんじゃ?」
社長:「いやぁ、圧力鍋って高いんですよ…」
私:「4時間短縮できるってことは、19時には帰れるってことですよね?」

さらに、食材を切る工程を自動化すれば17時に終われる。
これ、投資価値として十分すぎますよね?

▼ “手仕事信仰”が経営を苦しめることもある

中小企業の経営者や熟練職人に多いのが、
「手間をかけること=価値がある」という信仰。

もちろん、それ自体は素晴らしい文化です。
でも、それが“時間”を犠牲にして成り立っているとしたら?

その間、経営者が次の戦略を考えることも、スタッフと対話することもできません。

 

▼ 解決策はシンプル。機械化+補助金活用

機械で代替できるものは、9割以上あります。
資金が心配なら、補助金や融資があります。
最近は「業務効率化」や「人手不足対応」の名目なら、通りやすいケースも多いです。

 

手仕事を否定するわけではありません。
ただ、“時間を奪う手仕事”が会社を圧迫していることに、まず気づくことが大切です。

 

あなたの会社も、「23時まで働かないとできない仕事」ありませんか?
その時間、本当に必要でしょうか?


本日も、最後までお読みいただきありがとうございました!