動く経営者は、道を切り開く。
最近、ある企業の補助金申請の支援をしていた時のことです。
事業計画を一緒に作りながら、社長と二人三脚で「どのように数字を組み立てていくか?」をリアルタイムで議論しつつ進めていました。
ところが、申請にはある認定書が必要でした。これが、事務局側の処理遅延により、予定通りに取得できないかもしれないという事態が発生したんです。
原因は、事業者側ではなく事務局の申請過多。社長からは、「もう間に合わないかも…」と、ため息まじりの電話が。
でも、ここからが凄かったんです。
この社長、落ち込むどころか即行動!
補助金の事務局に電話して、現状の申請ステータスを丁寧に説明し、確認を取りました。結果、「認定書は締切後でもOK。申請済みであることが証明できれば問題なし」との回答を得たのです。
まさに、ピンチをチャンスに変えた瞬間でした。
この社長、以前一緒に飲んだときにもこんな話をしてくれました。
「経営者って、考えることはもちろん大切。でもね、考え過ぎて“できない理由”ばかり並べる人が多いんだよ。
ある程度考えたら、すぐに動く。そうじゃないと、何も変わらないんだ。」
この言葉、深く刺さりました。
確かに、行動ってすごい力を持っています。
動けば、良くも悪くも状況は変わる。
もし悪い結果が出ても、それは“仮説が検証された”だけのこと。次の一手が打てるようになるわけです。
逆に、何もしなければ、時間だけが過ぎ、悩みも不安も解決しません。
この社長は、常に動く中で、状況を整理し、落とし所を見つけながら進んでいくタイプ。だからこそ、数々の難題を乗り越えてきたのでしょう。
私自身も、「まず動く」というスタンスは意識しています。
でも、正直、まだこの域には到達していません。
どうしても考えすぎてしまうこと、ありますよね…。
けれど、この出来事を通じて再確認しました。
やっぱり、道を切り開くのは「行動」しかない。
もし今、何かに悩んでいる経営者の方がいたら、ぜひ「行動」を意識してみてください。
小さな一歩でもいいんです。動けば、必ず風向きは変わります。