トランプ大統領と「ディール」――本当に意味を理解していますか?


トランプ大統領といえば、「ディール(deal)を仕掛けてくる男」として有名ですよね。でもそもそも、「ディール」って何でしょうか?


英語の deal は本来「契約」や「取引」を意味しますが、ビジネスの現場では、「強気な交渉を通じて自分に有利な条件を勝ち取る行為」として使われることが多いようです。


私もサラリーマン時代、海外メーカーと交渉する際に、上司からよく「ディールで負けるなよ!」と言われたものです。実際、海外のメーカーは高圧的な交渉をしかけてくることが多く、戸惑う人も多いのですが、大事なのは**「彼らが本当に何を狙っているのか?」**を見抜くこと。


たとえば、「これはディールなのか? それとも最初から取引を打ち切るつもりで来ているのか?」を私は見極めるようにしていました。取引の意思がない場合は、目的はディールではなく契約解除。となれば、「どうすれば解除させないか?」という戦術に切り替えないといけません。

こういった見極めができない上司がいると、交渉は本当にやりづらくなります。一方、ディールであれば「落としどころ」が見えるので、事前に段取りを組めるぶん、実はやりやすいとも言えるんです。


さて、話をトランプ大統領に戻します。


彼の交渉術には批判も多いですが、実は非常に計算されています。私は前回の就任時にFXで大損を出したことがあり、正直ちょっと恨んでいます(笑)。それでも、彼のディール術は「あり」だと思っていますし、むしろ上手いとさえ感じます。


トランプ氏のやり方は直球ではなく、本当の目的が見えづらいために批判されがちです。でも、彼の目的は一貫して「アメリカの利益を最大化すること」。交渉する側は、そこを読み取り、スピード感をもって落としどころを探ることが求められます。


これは日本人にとって難しいかもしれません。でも、目的に向かって一直線に行動できる人なら、コツを掴めばトランプ氏が相手でもディールで勝てますよ!


本日もお読みいただき、ありがとうございました。