子供の体操教室で学んだ、人材育成の本当の姿
子供の体操教室での出来事です。
うちの子は保育園時代からかなりの人見知り。
体操教室に通うときも、泣きながら通っていました。
当時の体操教室は、まるで昭和の指導そのもの。
「できない」と言おうものなら、先生たちはため息をついたり、ピリピリした空気を出していました。
そんな中でも、子供は「絶対に辞めない!」と踏ん張っていました。
ところがある時期、生徒が激減。
ついに担当の先生たちも辞め、本部から新しい先生が派遣されてきました。
この新しい先生たちが、凄かったんです!
ただ「優しい」だけじゃない。
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なぜこの運動を今やるのか
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どの筋肉を鍛えるためなのか
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将来どんな技に繋がるのか
こうした体操理論を、きちんと子供たちに説明してくれるんです。
しかも、挨拶や整列などの基本も厳しく守らせながら、怒鳴ったり威圧したりせず、
「なぜこの動きが必要か」を静かに丁寧に叱る。
そして、きちんと褒める。
この「叱る」と「褒める」がきちんとできている現場を見たのは、本当に久しぶりで、正直興奮しました。
これ、企業の人材育成にも全く同じことが言えると思うんです。
最近はパワハラ、セクハラが問題になっていますが、原点に立ち返りましょう。
人材育成とは、人格を磨いて育てることです。
怒鳴ったからといって、人格は磨かれません。
もちろん、時には強く言わなければいけない場面もあるでしょう。
でも、それはあくまで例外。
人格を育てることを軸にすれば、
もし部下からパワハラだと訴えられても、上司や会社としてきちんと対応できるはずです。
パワハラやセクハラに当たる行為は、もちろん厳しく処分するべきです。
しかし、必要以上に恐れすぎず、自分の育成軸をしっかり持って接していれば、何も怖くありません。
体操教室で見た「本物の育成」を通じて、あらためてそう感じました。