最近、同業のコンサル仲間から「見積もりを出すと『高い!』って言われて成約に至らないことが増えてる」とよく聞きます。実は私自身も、見積もりを出したら「今回はいいです」と断られることが増えています。でも、だからといって安売りする気はまったくありません。金額は変えません。


「コンサル料が高い」と感じるのは、その人が属している業界内の“常識”と比べているからでしょう。でも、ちょっと考えてみてほしいんです。


本当に、プロのサポートなしに事業計画って立てられますか?

補助金の申請書を、ゼロから完璧に作れますか?


「自分でできる!」と即答できる方は、そもそもコンサルの力なんて必要ないと思います。でも、そこに自信がない方は、支援を受けたほうが絶対に得です。


補助金は「採択されて終わり」ではありません。

その後の報告書作成もあるし、これがかなり手間なんです。

支援なしでやろうとして、結局、書類が何度も差し戻されて苦しむ…そんな経営者を何人も見てきました。


でもコンサルの支援があれば、その面倒な作業時間を大幅に削減できます。

浮いた時間を使って、本来の仕事、つまり「事業を育てる」ことに集中した方がよくないですか?


経営者の時給って、安くないですよね?

それを考えたら、コンサル料は“時間を買うコスト”でもあるんです。


ただし、大手コンサル会社にお願いする必要はないと思っています。

料金も桁違いですし、出てくる提案は「一般論」ばかりで、現場に即してないことも多い。

何百ページもの提案書を作ってくれても、結局、経営者は読まない。それ、私が以前いた会社で実際に起きてました。


そしてもうひとつ注意点。

「安いコンサル料」を提示してくるコンサルティング会社にも気をつけてください。

料金が安い代わりに、自分の提案に責任を持たず、形だけの支援しかしない“薄っぺらいコンサル”もたくさん存在します。

中小企業の経営者に本当におすすめしたいのは、現場目線で動ける中堅どころのコンサルタントです。

しっかり話を聞いてくれて、自社にフィットした提案をしてくれるパートナー。

そんな存在に出会えたら、それは「コスト」ではなく「投資」だと思います。