原材料や光熱費の高騰、物価上昇…。
世の中では「賃上げせよ」という声が高まり、国も中小企業に対して賃金の引き上げを強く求めています。
行政も「原価高騰を売価に反映せよ」と言っていますが、実際の現場ではほとんどの中小企業が売価を上げず、利益率を削って事業を継続しているのが実情ではないでしょうか?
「いきなり売価を変えるなんて無理だよ…」
そんな声も分かります。しかし、理解したうえで言います。やらなければ、淘汰される時代が来ています。
その流れはすでに補助金制度にも現れています。
たとえば、ある補助金では「役員・従業員の給与総額を年平均2%以上増やすこと」が最低条件です。
でも実は、国が発表している成長率をさらに上回らなければならないというカラクリがあるんです。
つまり、政府の方針は「賃上げ分を売価に反映させて、成長する企業だけを支援する」という明確なスタンスに変わったということ。
かつてのように「困っている中小企業を守ろう」という姿勢ではもうありません。
成長できない企業には税金を使わない。そんな空気が制度の裏側からにじみ出ています。
私はこの流れを、ずっと前からセミナーで言ってきました。
「成長意欲のない企業、個人事業主は淘汰されるべきだ」と。
当然、批判されました。
「あなたは中小・零細の気持ちがわからないから、そんな冷たいことが言えるんだ」と。
でも、私は言い返します。
「では、あなたはいつ“中小・零細”から脱皮するつもりで事業をしていますか?」
そう問うと、多くの社長は黙るか、怒鳴るか、どちらかです。
でも私は、はっきり言います。
成長する気がないなら、私のコンサルティングは必要ありません。ご退席ください。
「コンサルは社長に嫌われたら終わり」と言う人もいます。
確かに、そうして“社長のご機嫌取り”をして生きながらえているコンサルは山ほどいます。
でも、そんなコンサルに何の意味があるのでしょうか?
私は、嫌われても構わない。真に変わりたい、成長したいと願う企業だけを支援します。
こんな“ぬるま湯経営者”が多数を占めるからこそ、中小企業の未来が閉ざされているのです。
社長、今こそ「中小・零細」の意識から脱却してください。
「中堅企業になる」「大手に食らいつく」その理想像を明確に描いてください。
そのとき初めて、あなたの視界は変わり、やるべきことが見えてきます。
日々の仕事以外に、本当の意味で“経営者としてやるべきこと”が見えてくるのです。
今日はちょっと強めの内容になってしまいましたが、これは日本の未来のために必要な話だと、私は強く信じています。