多くの経営者(起業家も含めて)が、実は**自社の「強み」**をうまく把握できていないことをご存じでしょうか?

強みが見えていないと、価格設定が顧客任せになってしまったり、同業他社の価格に合わせるといった受け身の経営に陥りがちです。

しかし、よく聞いてみると――その“合わせた価格”というのも、実は「周囲の企業も取引先に言われた価格で売っているだけ」だった、というケースが少なくありません。

では、こうした経営者の方に「もっと価値のある商品として高単価で売りましょう!」とアドバイスしても、なかなか響かないのが現実です。

だからこそ、私はまず「パーソナルブランディング」の構築から始めることをおすすめしています。


自分の強みを見つける第一歩は「人生曲線」

パーソナルブランディングの第一歩として、私はあるツールを使っています。

それが「人生曲線」です。

やり方はシンプル。

・横軸に10歳刻みの年齢(10歳、20歳、30歳…)
・縦軸にその時期の「人生の充実度」を書いてみましょう。

できれば自宅などで一人になれる時間に取り組んでください。誰かと一緒では、本音が出づらくなってしまうからです。

そうして出来上がった曲線には、山と谷ができるはずです。


成功体験の“山”が、あなたの強みの源になる

山の時期を思い出してみてください。

・どんな出来事があったのか?
・なぜあの時、充実していたのか?
・何が自分を突き動かしていたのか?

こうした問いに向き合うことで、自分だけの成功体験と、その中にある「強みの本質」が見えてきます。

たとえば、こんな事例があります。

ある方は、25歳で保険会社を辞めてセミナー講師として独立しました。

当初はまったくうまくいかず苦労したそうですが、30代前半に一気に成果が出始めます。

その成功の背景にあったのは、保険会社時代に培った「中小企業の社長とのつながり」と「社長相手に話すトーク力」でした。

これに気づいた彼は、自分の強みを活かし、「楽しく学べるセミナー」を武器にブランド化を進め、セミナー講師として大成功したのです。


“谷”も、強みに変わる経験になる

もちろん、谷の時期にも価値があります。

失敗や挫折をどう乗り越えたかというプロセスも、あなたの魅力であり、語れる“物語”になります。

でもまずは、山の時期だけでもOK

ぜひ、一度「人生曲線」を描いてみてください。
そこから、**あなたのブランドの核になる「強み」**が見えてきます。


次回は、パーソナルブランドを構築する3ステップのうち、「ステップ2」について詳しくご紹介します!

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、また次回お会いしましょう!