ブルーオーシャン戦略、ご存知でしょうか?
ビジネス書を読んだことがある方なら、一度は耳にしたことがあるはずです。
ざっくり言うと、「競合のいない、または少ない市場で勝負しよう!」という戦略です。
確かに、競争相手が少ない市場は魅力的に映りますよね。
でもちょっと待ってください。
競合がいない・少ないというのは、言い換えれば「お客さんもいない」か「参入障壁がめちゃくちゃ高い」という可能性も高いんです。
実際、日本では“時代を先取りしすぎた商品”や“高機能すぎて使いにくいサービス”が、ブルーオーシャンどころか「ノーオーシャン(市場すら存在しない)」になってしまっているケースが多く見受けられます。
だからこそ、私はこう考えています。
起業初期の企業こそ、「レッドオーシャン市場」に参入すべきだ。
えっ?
「レッドオーシャン=価格競争が激しくて危険なんじゃないの?」と心配になる方もいるでしょう。
確かに、何も考えずに参入すれば、価格競争に巻き込まれて撤退を余儀なくされます。
でも大切なのは、“価格競争に巻き込まれないようにして参入する”ことです。
それって本当に可能なのか?
私は、可能だと思っています。
既に価格帯が決まっているレッドオーシャンでも、**競合が真似できない“何か”**があれば、価格競争から距離を置くことができます。
例えば、ラーメン業界。
今、出店のしやすさから参入が相次ぎ、倒産も増えています。
ラーメンは「1,000〜1,500円まで」という価格帯イメージが消費者の中に根付いており、それ以上の値上げは難しい…と言われています。
でも、こんなアプローチはどうでしょう?
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ラーメンそのものに、これまで使われていなかった希少な食材を使用する
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実はラーメンよりもセットのチャーハンが主役!という構成にする
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内装やサービスで“体験”を売る設計にする
など、他社が簡単に真似できない要素を盛り込むことで、価格競争を回避できるのです。
大事なのは、「目の前の売上」だけでなく「業界全体を俯瞰して、どこで差別化するか」を考えること。
厳しい市場こそ、挑戦のしがいがあるはずです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
それでは、また次回お会いしましょう!