経営コンサルタントとして活動していると、助言を聞いても実行しない経営者の方に出会うことがあります。
コンサル仲間にこの話をすると、「経営者に合わせて顧問契約を継続している」という声もよく聞きます。
ですが私は、助言を聞き入れていただけない場合、顧問契約の継続は意味がないと考え、解除を打診します。
多くの経営者の方は、最初にお会いした際に少し構えた様子で話を始められます。
しかし、そもそもそんな構え自体が不要なのです。これが私の持論です。
コンサルタントと経営者の間に上下関係は存在しません。
「対等な関係こそが、企業の成長に必要不可欠である」——そう信じています。
なぜなら、経営者の考えに合わせてしまっては、企業の成長が鈍化するからです。
この考え方は、私がコンサルタントとして駆け出しの頃から、ずっと持ち続けている信念でもあります。
一方で、公共機関の専門家として活動していた際には、「経営者に合わせなければならない事情」があることも、身をもって経験しました。
なぜなら、県や機関の事務局から経営者に送られるアンケートで、専門家に対してクレームが入ると、翌年度の契約がなくなることもあるからです。
しかし、経営コンサルタントが本当に企業を成長させたいのであれば、
経営者に寄り添うだけでなく、事実に基づいて冷静なアドバイスを行う必要があります。
なぜなら、経営コンサルタントは“経営視点”での訓練と経験を積んできており、
経営者の方が得意とする専門分野とは異なる視点から企業全体を俯瞰できるからです。
だからこそ、コンサルティングを受けている経営者の皆さんには、
「まずはコンサルタントの助言や、求められる資料の準備を、だまされたと思って実践してみてください」とお伝えしたいのです。
きっと、そこに新しい成長のヒントがあるはずです。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ではまた、お会いしましょう!