会社にはさまざまな人がいます。能力も人格も素晴らしい人がいる一方で、残念ながらその真逆の人も少なくありません。そして、日本の企業文化では、こうした人でも普通に出世してしまうことがよくあります。これは太平洋戦争の頃から変わらない日本の慣習なのでしょう。映画などを見ても、当時の組織には「どうしてこの人が?」と思うような人物が多くいたことが伝わってきます。
こうした理不尽な上司に日々人格を否定され続けると、精神的にかなりのダメージを受けます。しかし、戦時中のように即刻命に関わるわけではありません。それでも、実際にその状況に置かれている本人にとっては本当に辛いものです。
では、こうした「厄介な上司」に対して、最も効果的な対処法は何か?
結論から言うと 「基本、無視」 です。
とはいえ、話しかけられても完全に無視するわけではありません。たとえば、上司からこんなメールが来たとします。
「あなたは昨日こんなことをしましたが、全体的な連携を考えて勝手な振る舞いはしないでください。」
これに対して、もし丁寧に理由を説明すると、こう返ってくるでしょう。
「そんなことは聞いていません。全体に迷惑がかかるのでやめてください。」
実は、これ、私の妻が最近受け取ったメールです。私ならボコボコに論破する自信がありますが、冷静に考えると、 最も効果的な対応は『返信しないこと』 なのです。
なぜなら、相手は「反応があること」で満足するから。
返信がないと、「あれ? いつ返信がくるんだ?」と気になり始めます。そして、何も返ってこない状況が続くと、イライラしてきます。すると、今度はこんなメールが届くでしょう。
「なぜ返信してこないのですか?」
これも、無視。
もし最終的に上司が席まで来て怒鳴り散らしてきたら、厄介だと思いますよね? その場合は、「無視」ではなく 「目を合わせずに『はい』を繰り返す」 のが効果的です。
どんなに怒鳴られても、 「はい」以外は言わない。目も合わせない。
すると、このタイプの上司は、「相手を攻撃することで優位に立ちたい」「相手が困る姿を見て溜飲を下げたい」と思っているため、それができなくなると 飽きて やめます。
もう一つ大事なこと:「記録を取る」
この一連のやり取りは メモに残しておく ことをおすすめします。
いわゆる パワハラの証拠 になりますが、すぐに人事に持ち込むのではなく、「何かあったときのカード」として保持しておくのが賢いやり方です。
どんな時代でも「理不尽な人」「理解しがたい人」は一定数存在します。でも、そんな人に振り回されずに 「自分軸」をしっかり持ち、心穏やかに対応することが大切 です。
今回ご紹介した方法を試してみると、意外とスッキリしますよ。最初は勇気がいるかもしれませんが、1回、2回とやってみると慣れてきて、 むしろ楽しめるようになります。
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
また次回、お会いしましょう。