石破首相が商品券の件で叩かれていますね。
そもそも彼は首相になる前から、容姿についてメディアに揶揄されたり、支持率が低いと批判されたりと、散々な目に遭ってきました。しかし、今本当に論じるべき課題はそこなのでしょうか?
もちろん、政治家のコンプライアンス意識を高めることは必要です。しかし、今回のメディアの取り上げ方は、どこも似たり寄ったりで、「何が本質的な問題なのか」がはっきりしません。むしろ、メディア自身が「今の日本の本当の課題」を理解していないのではないでしょうか? それは、日本の未来像を明確に描けていないからではないかと思います。
結果として、個々の問題をただ次々に報道し、右へ倣えの同調圧力が生まれているように感じます。この傾向は戦前から続いており、なかなか改善されません。しかし、日本のジャーナリズムにも、大事件を追い続け、社会に貢献してきた優れた記者やメディアが存在するのも事実です。本来、メディアは捨てたものではないはずですが、抜本的な改革には時間がかかるでしょう。
では、私たち個人はどうすべきか?
私は、「自分の意見を持ち、自分の軸を持つこと」が最も重要だと思います。
マスメディアの報道が「世間の総意」であるかのような風潮に流されず、その背後にある課題を深く考えることが大切です。例えば、子どもが「みんなが持ってるから買って!」と言うとき、「みんな」とは実は2~3人の友達だった、なんてことはよくありますよね。メディアの「世論」も、もしかすると似たようなものかもしれません。
実際、街角インタビューで放送されるのは、編集された意見ばかり。しかも、メディアの論調に沿ったコメントが選ばれ、深みのない発言が目立つ気がします。
政治的な立場は人それぞれですが、情報が氾濫する今だからこそ、自分の考えをしっかり持つことが重要だと、改めて感じる今日この頃です。