事業承継、成功の鍵は「辞めた社長は会社に来ないこと」


事業承継はどのように進めるのが適切でしょうか?

方法はいろいろありますが、 たった一つだけ絶対に守るべきこと があります。


それは、社長を退任したら、会社に一切顔を出さないこと です。


私は、「会長」という役職そのものをなくすべきだと考えています。なぜなら、多くのケースでそれは 自己承認欲求を満たすためのポジション に過ぎないからです。


旧社長が会社に来ると何が起こるのか?


旧社長が「会長」として出社し続けると、何が起こるでしょうか?


それは、社員が 新社長ではなく、旧社長(会長)にお伺いを立てる ようになり、新社長の権威が失われていくのです。


旧社長は「新社長の力量が心配だ」と言いたがりますが、本音は違います。

「退任しても自分の存在を認めさせたい」ただのエゴです。


これでは、新社長が本来持つべきリーダーシップを発揮できず、結果的に 事業承継は失敗 します。

実際、このパターンでうまくいかなかった会社は数え切れません。


にもかかわらず、この失敗から学ばない経営者が多すぎる のです。


本田宗一郎さんの事例


本田技研工業(ホンダ)の創業者、本田宗一郎さんが退任する際、彼の参謀だった藤沢武夫さんが 「辞めたら絶対に会社に来るな」 と何度も念を押したそうです。


本田さんは、つい会社の様子を見に行きたくなり、車で向かうこともあったそうですが、そのたびに 藤沢さんの言葉を思い出し、引き返した と言われています。


そのおかげで、二代目社長・河島喜好さんの権威は盤石になったと言います。


(うろ覚えですが、こんな話があったはず…)


退任時こそ、経営者の本当の器が試される瞬間なのです。

事業承継で絶対に守るべきこと


事業承継には様々な方法がありますが、

たった一つ、絶対に守るべきルール があります。


辞めた社長は会社に来ない


これを徹底すれば、事業承継は必ず成功します。


本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!

また次回、お会いしましょう。