みなさん、こんにちは!
今回は、補助金申請書の作成手順「その3」として 「外部環境」 について解説していきます。
外部環境とは 市場の動向や競合の状況 を分析することを指します。業界のトレンドを把握し、自社(あるいは個人)の立ち位置を理解することで、今後どのような戦略を立てるべきかが見えてきます。
とはいえ、「市場の動向はなんとなく知っている」と思っている方も多いのではないでしょうか?
しかし、それは 「認識しているつもり」になっているだけ の可能性が高いんです。
業界の情報は、取引先の話やニュースなどから何となく得ているものの、実はそれが 一部の偏った情報に過ぎない こともあります。そして、その「なんとなくの認識」が業界全体に広まり、最終的に市場に影響を与えてしまうことも…。だからこそ、 データをもとに客観的に分析することが大切 なんですね。
では、外部環境分析の具体的な方法を見ていきましょう!
① 企業の外部環境分析(市場動向 & 競合分析)
🔍 まずは市場動向を数値で把握する
市場動向を知るには 「データを数字で確認する」 ことが重要です。
「でも、そんなデータってどこで手に入るの?」と思うかもしれませんが、実は 公共機関や業界団体が発表している統計データ を調べれば、無料で得られるものがたくさんあります。
例えば、生命保険業界の市場状況を知りたければ、「一般社団法人生命保険協会」が毎年市場データを公開しています。こうしたデータを確認すれば、 業界全体が成長しているのか、縮小しているのか が数値で分かります。
さらに、 海外の市場動向と比較してみる のもおすすめです。例えば、日本の生命保険市場はコロナ禍で一時的に縮小しましたが、最近はコロナ前の水準に回復しています。こうしたデータをもとに、今後の業界の動向を予測することができます。
業界の市場データがなければ?
→ 近しい業界のデータを参考にする!
市場動向を知る上で、 隣接する業界のデータが役立つことも多い です。まずはGoogleで検索してみましょう!
📌 ポイント:市場動向の分析は「判断」ではなく「観察」!
市場が拡大しているから良い、縮小しているからダメ、という単純な話ではありません。まずは 「業界全体の流れを知ること」 を目的にしましょう。
🔍 競合分析の進め方
市場動向が分かったら、次は 競合の分析 です。競合分析では、大きく分けて 業界全体の主要企業(大手3社) と、自社と直接競合する企業(2~3社) の両方をチェックすると良いでしょう。
① 業界大手3社の動向をチェック
業界のトップ企業の戦略を知ることで、市場の流れが見えてきます。
- 上場企業であれば、アニュアルレポート(年次報告書)を読む
→ これを見ると、企業が市場をどう捉えているのかが分かる - 大手3社の分析結果を比較する
→ 同じ市場分析をしていても、結論が違う ことが多い!ここが勉強になります
② 自社と競合する企業(2~3社)をチェック
上場企業ではなく、自社と同じような規模の競合を分析する場合は、 公表データが少ないため、自分で情報を集める必要があります。
- 取引先や仕入れ先にヒアリングする
- 競合企業のWebサイトやプレスリリースをチェックする
- 競合の顧客層や営業戦略を考えてみる
市場が拡大している場合の競合分析
→ 競合の業績が好調なら、「なぜ?」を考える
→ 競合が差別化しているポイントを仮説立てしてみる
→ その差別化戦略をどう活かすかを考える
📌 市場が縮小している場合の競合分析
→ 競合で経営が苦しそうな企業はないか?
→ 規模の小さい企業で廃業しそうなところがないか?
→ ビジネスを譲ってもらう交渉をしてみるのもアリ!
市場が縮小していても、競合の動きを見て 「ピンチをチャンスに変える」 ことができるケースは多いです。
② 個人の外部環境分析(転職・起業の視点)
個人のキャリア形成においても 「業界の市場動向を数値で把握する」 ことが重要です。
市場が成長しているなら、その業界での 転職や起業のチャンス を探す。
市場が縮小しているなら、 他業界への転職やスキル転換を検討する。
📌 転職の際に気をつけること
- 転職エージェントの情報を鵜呑みにしない!
- 募集しているポジションに注目する
- もし「部課長クラス」を大量に募集していたら、要注意。
- 例えば「管理職が部下をまとめられずに辞めた」というケースなら、そのポジションに飛び込むのはリスク大。
📌 市場価値の確認も大事
転職エージェントに相談すると、自分の市場価値が分かります。
ただし、 相談前に「業界の市場動向」を調べておくことが大切!
まとめ:外部環境と競合分析を活用しよう!
今回は 「外部環境(市場動向 & 競合分析)」 について解説しました。
補助金申請書では、これらの分析を 数値やグラフを活用してビジュアル化する ことが重要です!
1)市場動向をデータで把握する(公共機関・業界団体の情報を活用)
2) 競合の動きをチェックし、自社のポジションを決める
3) 個人も業界の動向を知り、転職や起業のチャンスを探る
ちょっと長くなってしまいましたが(2,000字越え、大変読みにくくて申し訳ありません、、、)、 外部環境の分析は、事業計画の大事な基礎 になります。ぜひ取り組んでみてください!
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
それでは、また次回お会いしましょう!😊