皆さん、普段どれくらい考えていますか?
皆さんは普段、どれくらい「考える」ことを意識していますか?
おそらく、日常的に色々な選択をしているはずです。例えば、今日の服装を決めたり、電車の中でぼんやりと考え事をしたり。でも、それって本当の意味で「考えている」と言えるのでしょうか?
仕事の中で「考える」機会はどれくらい?
会社に入ると、最初のうちは先輩の仕事を見ながら業務を覚えていきますよね。だいたい3年目くらいになると、仕事の流れがなんとなく分かり、「こう進めたほうがいいのかな?」と考える場面も増えてくるかもしれません。
ただ、そのときも上司や先輩に意見を求めながら進めることが多く、自分で深く考える習慣がつかないまま仕事を続けている人も少なくありません。これは、日本の企業の特徴の一つとも言われています。
日本と海外の働き方の違い
日本の企業では「メンバーシップ型」と呼ばれる雇用が一般的です。これは、会社に所属することを前提とした一括採用の仕組みで、社内での配置転換が前提になっています。そのため、個人の判断よりも会社の方針に従うことが重視される傾向があります。
一方、西欧圏では「ジョブ型雇用」が主流です。これは、特定の職務に対して人を採用する仕組みで、担当業務の責任が明確に定められています。そのため、自分で考え、判断しながら仕事を進めることが求められます。
もちろん、どちらの働き方にもメリット・デメリットはありますが、「自分で考える」力を身につけることは、どんな環境でも役立つスキルになるはずです。
思考力を鍛えるには?
思考力を鍛えるには、日常の中で「自分で考える」ことを習慣化するのが大切です。なぜなら、考えないと脳のシナプス(思考のための神経ネットワーク)が発達しにくくなるからです。
例えば、上司から「この下駄を売ってこい!」と指示を受けたとします。
「こんな下駄、売れないよ…」と諦めますか? それとも、「どうすれば売れるだろう?」と考えてみますか?
売るために考えられること
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市場を調べる
ネットで「下駄の市場規模」を調べてみる。ピンポイントのデータがなくても、靴全体の市場規模は分かるかもしれません。 -
仮説を立てる
- 履物市場規模:100億円/年(仮)
- 下駄市場はそのうち2%=2億円/年(仮)
- さらに40%が外国人購入=8,000万円/年(仮)
- その10%を取れれば800万円/年の売上(仮)
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差別化する
- 下駄のデザインを外国人向けにアレンジする
- 葛飾北斎風のパッケージを作る
- 観光地での販売チャネルを開拓する
こうやって、データを元に「どうすれば売れるか?」を考えることができます。もちろん、数字は仮ですが、このように論理的に考える習慣が身につけば、どんな仕事でも応用できるはずです。
まずは、考える習慣をつけてみよう
「考える力」は、一朝一夕で身につくものではありません。でも、日頃からちょっとしたことでも「なぜ?」「どうすれば?」と考える習慣をつければ、少しずつ鍛えられていきます。
まずは、自分の仕事や生活の中で「どうすればもっと良くなるか?」を考えてみることから始めてみませんか?
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!また次回お会いしましょう!