ビズリーチが社内スカウトサービスを開始──人材定着に効果はあるのか?
ビズリーチが社内人材のスカウトサービスを始めるそうです。すでにキリンではこのサービスが導入されているとのことですが、そもそも「外部に出たい」と考えている人材を部署異動で引き留めるのは、本当に有効なのでしょうか? むしろ、企業の新陳代謝を妨げる要因になりそうな気がするのは私だけでしょうか。
人材定着に給料は関係ない?
「給料が高ければ人材は定着する」と思われがちですが、実際はそうとも限らないようです。給料が上がっても、人はすぐにその水準に慣れてしまうため、定着への効果は限定的だとか。とはいえ、物価が上がっている今、サラリーマンとしては給料が上がるに越したことはないですよね(笑)。
人が辞めない会社の共通点
では、人が長く働きたいと思う会社とはどんな企業なのでしょうか?
私の経験上、給料の高さよりも 「企業風土が自分に合っているか」 が重要なポイントになっていると感じます。例えば、同業他社より多少給料が低くても、
• チャレンジできる環境がある
• 若手でも権限を持ち、責任のある仕事ができる
といった企業風土がある会社では、意外と長く働く社員が多いものです。
実際、私が支援している企業の中にも、こうした風土を持つ会社があり、定着率の高さが特徴的でした。
社内異動より、企業風土の変革を
そのため、人材の定着を目指すなら、「社内異動を活性化する」といった短期的な施策よりも、 「企業風土を変革する」 ことを考えたほうが本質的な解決策になると思います。
私が社長からこのような相談を受けると、決まってこう助言します。
「社長、短期的な施策では人材定着率は上がりません。従業員と意見交換し、企業風土を変革する覚悟を持って、長期的に取り組むべき課題です!」
この本質的な改革こそが、結果的に人材定着につながるのではないでしょうか。
まとめ
• 人材定着に給料アップの効果は限定的
• 企業風土が合っている会社には人が長く勤める
• 社内異動ではなく、企業文化の変革が本質的な解決策
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
ではまた次回、お会いしましょう。