若い頃、私は正義感がとても強く、ちょっとした心無い行動を見るだけでイライラしていました。例えば、誰かに小さな嘘をつかれただけで、怒りが爆発してしまうような感じです。それに加えて、社会人になってから自己承認欲求がものすごく強くなり、人を批判して貶めることで自分の価値を上げたような気になっていました。今振り返ると、周りにかなり迷惑をかけていたと思います。でもそんな私を見捨てず、今でも助けてくれる元上司や先輩方には本当に感謝しています。

 

さて、今日のテーマは「価値観」についてです。価値観って、人によって本当に全然違いますよね。例えば、時間に厳しい人とルーズな人では、時間に対する考え方が全く違いますよね。以前読んだ本で、ある著名な海外の学者がこう言っていました。「価値観はアイスクリームの味の好みみたいなものだ」と。つまり、「ストロベリー味が好きな人もいればチョコレート味が好きな人もいるし、今日はストロベリーがいいけど明日はバニラにしよう、なんてコロコロ変わるものなんだ」ということです。この例えを読んだとき、「なるほど!」と妙に納得したのを覚えています。

 

年齢を重ねて経験を積んだからこそ、「価値観は多様だ」と気づいた部分もあるかもしれません。でも、それだけではなく、世の中が「多様性」を声高に訴えるようになり、例えばトランスジェンダーの方への差別をなくす広告や、有色人種(日本人もそうですよね、笑)への偏見をなくす活動などを目にする機会が増えたから、自然とそういう考えが刷り込まれたのかもしれません。そういった意味では、広告や啓発活動の効果って本当に大きいですよね。

 

人は本当に様々で、それぞれが異なる価値観を持っています。それをみんなが認識して、自分の価値観を大事にしながら他人の価値観をリスペクトする。もしどうしても相容れない価値観があれば、無理に関わらないという選択をすることで、もっと余裕のある世の中になるんじゃないかな、と思います。

 

今、政治や経済が不安定な中で、多様性に対する意識も揺れ動いているように感じます。これもまた価値観の違いによるものなので仕方ない部分はありますが、どんな考えに共感し、どんな考えに違和感を持つのかは、自分の軸でしっかり判断する必要があります。大勢の意見に流されるのではなく、自分で考えて選ぶことが大切ですよね。もしかしたら、時代の流れで多様性が認められにくくなることもあるかもしれません。でも、価値観は押し付けられるものではなく、自分で定める方がきっとストレスも少なくて済むはずです。

 

なんだか壮大な話になってしまいましたが、今日はふと思ったことを書いてみました。また次回お会いしましょう!