同じような商品が市場に溢れている中で、自社の製品が埋もれてしまっていませんか?
中小企業を支援していると、「この製品をもっと尖らせれば、きっと売れるのにな」と思う場面によく出会います。そんな時、私は提案をするのですが、よくあるのが「できない理由」を並べて実現に至らないケース。理由を挙げるのは簡単ですが、「どうやったらできるか」を考える方がずっと面白いと思いませんか?
自社商品の強みを見つける第一歩
売上や利益が伸びず困っている経営者の方に、ぜひ考えていただきたいことがあります。それは「自社商品の他社との違い」です。
「うちの商品には特に違いなんてない」と思う方もいるかもしれません。でも、それは違います。どんなに些細なことでも、継続して販売できている以上、何かしらの強みやこだわりがあるはずです。
例えば、社員に聞いてみるのもおすすめです。現場の声を集めることで、意外な強みに気づけるかもしれません。そして、その「強み」を掘り下げてみましょう。何がポイントかというと、その強みやこだわりが生まれた「背景」や「ストーリー」を明らかにすることです。
ブランドストーリーで商品の魅力を高める
例えば、私の知り合いの話です。その方は酒粕を使った化粧品を販売しています。アイデア自体は素晴らしいのですが、特徴がうまく伝わらず、パッケージもチープな印象で販売に苦労していました。
もし私が関わるなら、次のようなストーリーを提案します。
「なぜ酒粕を使おうと思ったのか?」「そのビジネスを通じてどんな未来を描きたいのか?」といった背景を掘り下げ、夢や想いを語るのです。例えば「肌が弱かった幼少期に悩み、酒粕パックでスベスベ肌になった経験」や、「酒粕を通じてサステナブルな経済に貢献したい」というような内容です。
そして、そのストーリーに合ったブランド名を考えます。酒粕に関連する神話や伝統からインスピレーションを得た名前を付け、高級感のあるパッケージデザインに変更。そして、街頭でサンプルを配るなどしてお客様に直接触れてもらう。そうすれば、商品の魅力が伝わりやすくなりますよね。
しかし、こうした提案をしたところ、できない理由を並べられ、「それっきり」になってしまったこともあります。
「できない理由」を捨てる勇気を
できない理由なんて要りません。小さなことでも「できること」から始めなければ、成長はありません。
どうか、できることに目を向けてみてください。そして、挑戦を楽しんでみてくださいね!
最後までお読みいただきありがとうございました。
今日も素敵な一日を!また次回お会いしましょう!