トランプ氏が次期大統領に就任。世界に与える影響とは?

トランプ氏が次期大統領に選ばれましたね。彼の当選前から、世界中で賛否両論が巻き起こっていました。私自身も、トランプ氏が大統領になることで世界に多大な影響を及ぼすのではないかと危惧していました。それはポジティブな面もあれば、ネガティブな面も含めてのことです。

トランプ氏といえば、政治家というよりビジネスマンの印象が強いですよね。そのため、彼の思考方法や行動原則は、経済的な利益を優先する傾向があるのではないかと感じます。こうしたアプローチは、従来の政治家たちとは異なり、時に彼らを戸惑わせることもあるでしょう。


トランプ氏のビジネスマンとしての人生

トランプ氏は、若い頃から激動のビジネス人生を歩んできました。カジノ事業や不動産事業での破綻を経験し、最大で約90億ドル(日本円にして約1兆円!)もの負債を抱えたこともあります。しかし、彼は債権者との交渉を重ねて見事に復活。その後は、テレビ番組でホストを務め、「You’re fired!(お前はクビだ!)」というフレーズで一世を風靡しました。

こうした経験から、彼が得意とする「ディール(取引交渉)」の能力が培われたのだと思います。


ディールとは何か?日本人と交渉力の課題

「ディール」という言葉には、契約、取引、交渉などさまざまな意味がありますが、トランプ氏にとっては「取引交渉」の意味が最も重要ではないでしょうか。このディールは、海外とのビジネスで避けて通れない課題であり、多くの日本人が苦手とする分野でもあります。

実際、日本企業が海外企業との交渉に負けてしまうことは少なくありません。その結果、自社に不利な条件を飲まざるを得ず、利益率の低下や海外企業からの過剰な圧力を受けるケースが多いように思います。

海外企業は交渉の際、最初から自分たちにとって100%以上有利な条件を高圧的に提示してくることがほとんどです。ここで日本企業は、英語力の不足や相手の態度に圧倒され、自社の主張を十分に伝えられないことがよくあります。私自身、サラリーマン時代に上司がこうした状況に陥り、不平等な契約を結んでしまった経験があります。それでも粘り強く交渉を続け、なんとかプロジェクトを成功に導いたこともありました。


ディールを成功させるための戦略

ディールの成功には、事前準備と交渉力が重要です。まず、相手の高圧的な態度の背後にある本当の要望や条件を冷静に分析しましょう。英語が苦手であれば、通訳をつけることをためらわないでください。そして、相手の条件をリスト化した後に、自社の希望条件を100%以上の形で伝えましょう。この際、冷静かつ自信を持った態度で臨むことが重要です。

交渉の初期段階では、お互いの立場を明確にすることが大切です。そのうえで、どこに妥協点があるのかを探りながら進めていきます。このプロセスには時間がかかることもありますので、ディールを始める前に時間的な余裕を確保しておくことが、成功のカギとなります。


トランプ氏から学ぶディールの本質

トランプ氏はディールの達人と言われています。しかし、ディールは交渉する人の人間性が色濃く現れる場でもあります。そのため、彼と良好な関係を築き、情緒的なつながりを持つことが、交渉を有利に進めるポイントになるかもしれません。こうしたアプローチができれば、政治家よりも逆に扱いやすい存在になる可能性もあります。


最後までお読みいただき、ありがとうございました!また次回お会いしましょう。