経営コンサルティングをしていて、経営に関してアドバイスをするのですが、多くの社長はなかなか行動に移しません。例えば、「売上見込みを示して銀行から追加融資を受けられるよう調整してください。運転資金をすぐに借りないと黒字倒産してしまいます」と伝えても、すぐに銀行に連絡しないことが多いのです。さすがに危機的な状況では、私が代わりに銀行と調整し、内部決裁を取り付けることもあります。

 

なぜ行動しないのか理由を尋ねると、「資料が揃っていないから会えない」「相談に行って質問されたときに答えられないかもしれない」などという答えが返ってきます。こちらからすると、「何を言っているんですか?このままだと会社が潰れますよ!」と言いたくなる場面が少なくありません。

 


このような話は、経営に限らず世間にもよく見られる現象です。少し違った形ではありますが、できない理由を並べ立てて行動しない人のなんと多いことか。私の感覚では、そうした態度のほうが非常識だと感じますが、実際にはこちらの方が「多数派(マジョリティ)」ですよね。できない理由は誰にも出すぐに見つかるので楽です。でも、これは本当にもったいないことです。

人生は有限です。そしていつ終わるのか誰にもわかりません。私は昨年一年間入院をして、人生というものは突然終わらせられることもあるのだと痛感しました。だからこそ、行動しないという選択肢はありえません。本を読んでのインプットばかりしている時間も必要ありません。まずは行動を起こすことが重要なのです!

 


行動を起こす、つまり目的を達成するための最初のステップはアウトプットです。一般的には「テキストを読んでインプットしてから問題に取り掛かる」という流れが常識とされていますよね。しかし、効率が最も良いのは、何の知識もない状態で問題に取り組んでからテキストを読む方法だと言われています。そのほうが脳の理解力が格段に上がるそうです。私はこの勉強方法をまだ試したことはありませんが、来年の国家試験に向けて取り入れてみようと思っています。

 


行動しないこと、アウトプットしないことは現状維持、つまり衰退を意味します。これは企業経営にも、そして個々人の人生にも当てはまることです。だからこそ、まずはアウトプットを意識して行動を始めましょう!

 

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。では、また次回お会いしましょう。