皆さん、プロジェクトマネージャー、あるいはプログラムマネージャーという役職はご存じですか?

恐らく大手企業の大きなプロジェクト・プログラムに関わらないとあまり馴染みがないかもしれません。

このマネージャーの役割はプロジェクトやプログラムが無事に完遂できるように、例えば納期遵守のためのスケジュール管理、課題発生時の対応、費用の管理などその役割は様々ですが、プロジェクト・プログラムについて全て把握している存在です。

 

このプロジェクト・プログラムマネージャー(以下Pマネージャーとしてます)はあらゆる分野で必要だと思ってます。それは中小・中堅・大企業に関わらずです。例えば、在庫管理を適正化するために在庫管理プロジェクトを発足したら、Pマネージャーをどなたかに指名します。そしてその方に権限委譲してコストも○○万円まで判断してよいことにして、在庫管理の適正化を模索させます。初めての方は右往左往するでしょうが、前にも書いたように人間の違いは経験値だけだと考えますので、この右往左往の経験は経験値とその方を成長させる原動力になりますし、部署を横断しての権限なので組織に横ぐしを入れられるようになると思います。

 

これは医療業界にも言えることだと自身の経験で痛感しました。私は昨年1年を脳腫瘍の治療のために費やしたのですが、この脳腫瘍の発見は実は私がCTかMRIで脳を取ってくれと救急外来の内科の先生に強く要求して発覚したものです。それまでは急に飛蚊症がひどくなったり、光が異常にまぶしく見える光視症になったりして、大学病院の眼科でみてもらっていたのですが、精密検査をしても何も見つからず、あげくに医師に「本当に飛蚊症とか光視症なの?」と言われる始末で、「そんな暇じゃないんだけどなー」と思いながら年末を迎えて、1月1日いきなり物が2重、3重に見えて、3日に救急外来でCT取った結果、内科の先生も愕然で直ぐに大きな大学病院を消化してもらいそのまま入院となりました。脳神経内科に入院したのですが、その担当医がいうには眼科は誰でもできるから他に症状がおかしいと思ったら総合的に相談できる窓口を作ってあるから、そこに相談すべきと言われたのですが、課を横断して医療的に総合的に判断できる課、いわゆるPマネージャーの役割を果たす課を設置している病院はまだまだ少ないそうです。ですが、目の症状が実は脳の症状だということは総合課で判断できると思うので、今後の医療業界の革新に期待したいところです。

 

Pマネージャーの役割は非常に重く、難しいですが、仕事にやる気がありスキルアップを目指している方には最適のポジションです。かく言う私もPマネージャーの役割を入社1年目で体験してものすごい経験値を得ております。その話は別稿でしますが、150億円プロジェクト(5年)を大企業規模ながら中小企業の風土であった企業で1年目から経験させて頂き、プロジェクト3年目には決裁権限は表向きないのですが、各役員が私の判断をすべて承認してくれるようなシステムとなり、実質的なPマネージャーで辛くとも楽しいプロジェクトでした。因みに先輩のPマネージャーは3人ともメンタルやられて倒れちゃいました、いい人たちなんで。最後まで読んでいただきありがとうございました。ではではまた。