勝負を左右する感情!自分の感情コントロール能力を計測して愕然。〜王者ナダルとEQ2.0から学ぶ〜 | スポーツに活きる学びを発信する!チャレ子の学びDays

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今回は、試合中「自分の感情のせいで負けたことがある人」とか、「冷静さを失って後で後悔したことがある人」とか、感情関連で痛い目をみたことがある人にぜひ読んでもらいたい内容です照れ

 

 

男子テニス世界最強BIG3の一角であるナダルが自らの強さの要因に「自制心」を挙げたことや、私の計測結果を血祭に上げつつ、自分を知るきっかけを作ってもらえたらと思います。

 

勝敗に大きな影響をもたらす感情

スポーツって、感情の影響で勝負が左右することいっぱいありますよね!

 

試合中ミスが続くと、自分にイライラ。イライラすると、何も考えない無謀なプレーに走ってうまくできなくてさらにイライラ

あと1点取れば勝てるというところで、ミスするとその後そのポイントを取れなかったことを引きずりイライラ&落ち込み。

チームメイトのミスが多くてイライラ。それが周りに伝わってみんなも気を使いながらプレーするから、みんなビビりすぎてチームの雰囲気悪くなってミスが増える。

 

 

私は試合中自分の感情が暴走して負けたことが何度もありました。


そして選手を指導している時も、たくさんの選手がプレーに悪い影響を与える選手自身の感情をコントロールできないがために実力を十分に発揮せずに試合が終わってしまう場面をたくさん見てきました。

 

 

さらに、トップアスリートの試合を観戦しているときも、さすがトップ選手だから感情のコントロール完璧だなと感心するときもあれば、こんなにもすごい高い競技レベルの人でも感情のせいでこんなプレーになってしまうのか、、、と思うシーンもたくさん見てきました。

 

 

自分の感情がうまくコントロールできなくて実力を出せなくて負けるって、経験者だとわかると思いますが、めちゃめちゃ悔しい負け方ですよね!!

 

 

これまでの積み重ねてきたものが、一時の感情でパーになるわけですから。こうなって負ける試合は、試合後後悔の嵐で、私は泣きまくってました。若いですね笑

 

 

男子テニス最強戦士BIG3の一人であるナダルが、ポーカー世界王者に勝った理由

 ラファエル・ナダルは、男子テニス界で長年トップに君臨し、毎年技術を進化させ、強靭な肉体をキープし、テニスを愛し努力し続ける姿勢を貫く、まさに最強選手。中でも、彼の「感情」のコントロールする技術が半端じゃない。

 

ナダルは、自らの強さの要因の一つに「自制心」を挙げています。

 

「自制心を保つことで、失点を避け、敗北を避けることができる。相手にやすやすと得点を許し、勝利を譲るのを防ぐことができるんだ」

 

しかも、あまりにも「自制心」が最強すぎて、ポーカーで、ポーカー世界王者に勝利しているんですよ!!!すごすぎる!!!

 

 

ポーカーって、自分の感情をコントロールして、いかに冷静に状況判断し決断できるか+自分の感情を相手に悟られないようにできるかがとても重要な競技。ナダルの自制心に脱帽です。

 

 

テニスでその強さが表れた試合は、2019年TOP8人だけが出場できる最高峰の試合ATPファイナルズ第2戦でメドベージェフ選手と対戦。ファイナルセット1-5、相手にマッチポイントを握られたところから大逆転勝利したんです。ナダルは試合後記者会見で、こう語っていました。

 

 

●(勝利の要因について)第3セット1-5となった時にラケットを壊さなかったこと、上手くいっていない時に自制心を失わなかったことだ。

ポジティブをキープし、相手が自分より少し良いプレーをしていて、自分は相手ほど良くないことを受け入れること。自分が良いと信じ過ぎるあまり、間違いを認めることができない時には、フラストレーションが溜まるからね

 

 

よくアスリートが口にする「気持ちが強い方が勝つ」という話がありますが、その気持ちって「絶対勝ーーーつ!」などの積極的で前向きな気持ちのほかにも、感情をコントロールする「自制心」も気持ちの強さの中に入ることをナダルは説明してくれたように思います。
 

 

まずは自分がどんなもんか知る

感情にどう向き合い、どのようにコントロールするのかは、現在さまざまな研究や現場での実績から、有効な手段がいくつも提唱されています。

 

 

じゃあどうしたら感情コントロールできるようになんのか教えてくれと。一刻も早くナダルのような自制心身につけて、ポーカー達人の域に達したいんだよと、叫んでいる人は一度落ち着いてください。自制心です。笑

 

 

まず自分の感情コントロール能力を知ってほしい。自分を知らないと何をどれくらい鍛えたり、変化させたらいいのか正確にわかりません。私も日々EQ低めだとなんとなく自覚していたので「自分を知ろう!キャンペーン」を始めております。そこからです!

 

 

で、いろいろ調べたり、本屋を物色したりしまして、これや!と手にした本が「EQ2.0」でした。

 

EQとは

EQは「こころの知能指数」のことを指します。ダニエル・ゴールマン博士が提唱し1990年代に世界に広がりました。そのEQが「2.0」になっている!!

 

 

この本「EQ2.0」は理論がどうこうというよりも、読者のEQを上げることを目的にしているんです。スクラッチがついてて、削るとWEB診断できる&評価が悪いスキルを高めるためのトレーニング方法、トレーニング用動画までWEBでついてくる。完全な実践本。ありがたいです。

 

 

EQは簡単に言うと「感情」と「理性」の間のコミュニケーション力のことを指します。

例えて示すなら、、、人の脳って先に「感情くん」が出てくるので、「EQさん」がしっかりしてないと「理性くん」の言い分が「感情くん」に伝わらないんです。そうなると、「感情くん」に脳が支配されてしまいます。

 

 

「感情くん」と「理性くん」の意見をリーダー役の「EQさん」がしっかりと聞いて、その状況に一番適した行動を決めるわけです。

 


そしてEQにはこんな特長があります↓

 

 

・EQが高まると、必要に応じて自分にとってベストな行動を取れるようになるので、いい人間関係が築けたり、良い成果をあげられるようになる。


・長年の研究で、人の成功の要因は、IQが高いことよりもEQが高いことの方が重要であることが明らかにされている。


・あらゆる職業において、成果の58%はEQによって生み出されてると言われている。


・EQは4つ(※)の「スキル」で構成されていて、そのスキルはトレーニングすれば高められる。※EQ2.0での分類(自己認識スキル、自己管理スキル、社会的認識スキル、人間関係管理スキル)

 


これ、スポーツにも繋がると思いませんか?

 

 

自分の感情に関するスキルはもちろん勝負に直結しますし、そしてチーム競技はもちろんですが、個人スポーツでもたくさんの他者と関わりながら競技を行っているわけですから、他者の感情を理解して、人間関係を良好に保つスキルが求められますよね!!

 

 

これは、やらなきゃいかんだろうと!!ナダルはEQがものすごく高いのだろうし!

 

 

私の診断結果(泣)

さっそく診断。EQを構成する4つのスキルについてのスコアとその評価が出ました。評価はざっくり5段階に分かれていて、こんなかんじです。

 

:素晴らしい!このスキルはあなたの武器になります。
:平均より上、がんばれば武器になるよ。
:まあ平均
:がんばれ
:問題ですわ

 

おまちかねの<私の結果>

 

 

<個人的スキル>2種類
自己認識スキル:自分の感情を理解する力
→2

自己管理スキル:自分の感情を管理して、行動を選ぶ力
→2

 

<社会的スキル>2種類
社会的認識スキル:他者の感情を理解する力
→3

人間関係管理スキル:自分と他者の感情を理解して、人とうまく関わる力(①②③をフル活用する)
→1

 

 

 

(T_T)軽いショック+やっぱね。ショボーン

 

 

平均以上がなんもない。。。でもいいんです。自分を知るためにやってるんですからね!!!

 

「変えますよ。変われってことでしょ!」

 

 

ということで、本に書いてあるトレーニング法を試みる日々です。ナダル級の自制心獲得への道のりは険しい。

 

 

でも、気付いていないことに気付けるのって楽しいです!実際、自分自身を客観視するって、なかなか難しいですよね。

 

 

スポーツ選手ならコーチからのフィードバック、自分のプレー動画を見る、データを取ることが客観視の方法としてあると思いますが、こころの状態を客観視するためには、こういう診断ツールを使うのが手軽な方法としておすすめです!

 

 

「気付けたこと」は、変えられる!!!


とは言っても、俺はEQ高いだろうと思ってるそこのあなた!

 

 

油断大敵です。自己評価はずれてることが多分にありますので。それを知るためにも、フィードバックを受ける(計測ツールを使ったり、他者から言ってもらう)こと大事ですよ!

 

 

打倒ポーカー王者!で第一歩を一緒に踏み出しましょう!笑

 

 

 

<参考>
・トラヴィス・ブラッドベリー, ジーン・グリーブス (2019)EQ 2.0
・ダニエル・ゴールマン(1998)EQ こころの知能指数
・テニスデイリー 『大逆転のナダルが若い選手たちに示した手本とは?「大逆転したことそのものではない」』https://www.thetennisdaily.jp/news/atp/2019/0038917.php
・クーリエジャポン『“緊張”に打ち克つ方法を世界王者ラファエル・ナダルに聞いてみた』 https://courrier.jp/news/archives/135574/

 

 

 

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