こんにちは子育て中の視覚障害者、きの子です。

視覚障碍者の料理シリーズ、今回は料理教室についてです。

いまは料理本が読めない私のような視覚障碍者でも、インターネットとパソコンやスマホの音声読み上げソフトさえあれば、数えきれないぐらいのレシピを手に入れられる時代です。
一方で、私は数年前から1、2か月に1度のペースで視覚障碍者向けの料理教室に参加しています。
レシピならネットからいくらでも拾ってこられるし、サピエから料理本をダウンロードすることもできる。
でもでもっ、やっぱり一度はお料理教室というものに通ってみたかったんです!
晴眼者の友人がABCクッキングスタジオでパンとかスイーツとか習ってる話を聞いたりして、なんか女子っぽーい、楽しそー、とあこがれてたんですよね。
実際に教室に参加してみると、そういうチャラい下心(?)が満たされるのはもちろん、日々のお料理に行かせる学びがいっぱいで、すっかりはまってしまいました。

レシピの文章を読んだだけではよく分からない、食材をカットするサイズ、火加減、メレンゲの方さの目安など、手で触ったり体験したりして正解を教えてもらえるのは本当に助かります。
いままで作ってみようと思ったこともなかった、スープカレーやシウマイに挑戦してみたり、シフォンケーキがうまく膨らんだり。料理の幅がぐーんと広がりましたよ。

ビギナーの方もベテランの方も、それぞれに吸収できるものがあるんじゃないかと思います。
興味のある方はぜひ視覚障碍者向け料理教室に参加してみてください。

少し検索するだけで各地のお料理教室についての情報が出てきます。
東京では都の盲人福祉協会、世田谷区視力障碍者福祉協会、中野区視覚障碍者福祉協会など。
愛知では名古屋ライトハウス、一宮身体障碍者福祉協会、網膜色素変性症協会など。
大阪では大阪市および大阪府視覚障碍者協会、吹田市など。
ネットにあげられていない情報もあると思いますので、お近くの視覚障碍者協会や身体障碍者協会、ライトハウスなどに直接問い合わせしてみてください。
料金はまちまちですが、1000円から2000円ぐらいのところが多いようです。
サポートしてくれるボランティアさんがいたり、サポート要員は自分で手配しないといけなかったり、教室によってかなり異なるので、確認してから申し込んでくださいね。

ちなみに「視覚障碍者の料理教室」で検索したときに上位に引っかかってくる「やさしい手料理キッチン」さんは千葉市内で教室を開かれているそうです。
が、定員いっぱいの状態なので現在は生徒さんの募集は停止中のよう。残念です。
ただ、ホームページに点字毎日で掲載されたわかりやすいお料理レシピを掲載してくださっています。参考になりそうですね。

 

 


次回は料理教室に通えない方にも役立つ、視覚障碍者に使いやすいお料理レシピについて書こうと思います。