こんにちは子育て中の視覚障害者、きの子です。
今回は電車利用の補足情報第2弾、無人駅を利用するときのお話です。
前回の記事はこちら
前回の点字表示の記事では、切符の券売機に点字がついてますよね、みたいなことを書きましたが、最近の券売機ってほとんどタッチパネル式じゃないですか?
金額のボタンがずらーっと並んでて、その下に点字がある昔ながらの販売機って、もう絶滅してしまったのかも…。
さて、我が家の最寄り駅はマイナー路線の小さな駅で、基本駅員さんはいません。こういう無人駅って、増えて来ている気がします。
券売機はもちろんタッチパネル式で、視覚障碍者には手も足も出ません。
駅員さんがいる駅なら切符を買うのもICカードのチャージも窓口で全部お願いできますが、こういう無人駅の場合どうしたらいいのか最初はわからず。
通りすがりの見知らぬ人にお願いして、タッチパネルを操作してもらったりしていました。
ありがとう、見知らぬ人。
しかし毎回いいタイミングで親切な人が現れるわけもなく、どうしたものかと呼び出しボタンを押してみると、
なんとなんと、遠隔操作で券売機を操作し切符が買えるというではないですか!
呼び出しボタンを押すとどこかの駅にいる駅員さんと通話がつながり、目的地などをマイクを通して伝えて機械を操作してもらうという寸法。私はお金を投入し出てきた切符を受け取るだけです。
もちろんICカードのチャージもできます。
ちなみにこの呼び出しボタンのところにはカメラもついていて、障碍者割引で切符を購入するときは、遠隔の駅員さんと会話をしながらこのカメラに手帳を映すことになります。
ただ普通の駅なら気軽にお願いできる、改札から乗車までの誘導はお願いできませんね。
おそらく呼び出しボタンで相談すれば駅員さんをよこしてくれると思うのですが、かなり時間がかかりそう。
私の視覚障碍者の友人が一人で遊びに来てくれた時は、降車した後改札までの移動が不安そうだった友人の様子を見て、駅員さんが一緒に電車に乗り込んでくれて降りる駅の改札まで付き添って送ってくれたそうです。
というように鉄道会社側もなんとかサポートせねば、という意思はあるようです。
すべての要求が通るとは限りませんが、どうしてもというときは前もって鉄道会社にお願いしておくといいと思いますよ。