学生時代はバイク小僧だった
バイト、遊び、学校もバイクで行った
危険な目にもあった
自動車に乗り始めると危険なバイクを見たし
おぞましい光景に出会ったこともあった
でも、それでもバイクが好きだった
バイクが生活の一部だった
働き出してからは車とバイクを持っていて
公道だけでなく
仲間とモトクロスもやったが
次第にバイクの使用頻度が減り
いつしかスクラップと化していた
無残な姿に成り果てた愛車を見ながらそのとき思った
「ちゃんと整備が出来て、愛情をこめてバイクと接することが出来るように
なる時まで自分はバイクを所有するのをやめよう」と
あれから15年以上経った
昨年知り合いから仕事場の買い物用にスクーターを貰い
久しぶりに乗ってみると
最初は怖かったが
次第に昔の記憶が蘇ってきた
都内の買い物で帰りに大雨に降られ
パンツまでびしょ濡れになった時思った
「楽しい！」「楽しい！」「楽しい！」
自分は昔からそうだった
友達が「風になる」とか
海へのツーリングがいいとか
日本一周してみたいとか
メジャーで絵になるシュチエーションを
バイクの魅力と語るのに対し
実用的に通年使用する中での
バイクと人との一体感や
季節や環境との戦いに
バイクの魅力を感じてしまう（笑）
「あいつとララバイ」や「750ライダー」世代の自分は
幼いころから750㏄（大型免許）に憧れてたから
「どうせ乗るならナナハンに！」
いつかは免許を取得しようと考えていた
年齢を考えると早いほうが良い
「取るなら今だ！」
今なら愛情をこめてバイクと付き合えるだろうか？
その答えを捜す意味もあった
だんだん心が固まってきた
つづく