整理収納研究家*赤嶺知矢子です。

 

 

 

 

前回、私が家事力を身に付けた経緯をお話しました。

 

 

今回は、その続きです。

 

 

 

 

家事力を身に付けながら、私がもう一つ抱えたものがありました。

 

 

それは、『正しいことをする』。

 

 

 

正しいこと、というのは


世間にとって正しいとされていること、です。

 

 


 

手料理、掃除、育児、節約、貯金、、

 

 

これらを手放すと、決めたときのお話です。

 

 


 

 

 

 


お惣菜は買わずに、ごはんは手作り。

 

掃除も毎日。家はいつでもきれいに、心地よく。

 

良き妻として、節約をして貯金を増やす。

 

 

 

こんなことを日々やっていました。

 

 

うーん、すごいーーー!笑

 

昔の自分に拍手ですね。笑笑

 

 


 

子どもが生まれるまでは、かなり楽しんでやっていたので

 

負担もなかったわけですが

 

 

子どもが生まれたら、もーーー楽しむどころか負担でしかなく。

 

 

 

妻として世間にとって正しいとされることをする、に

母として育児も世間でいう正しいことをする、が加わったのです。

 

 

ところが、


育児なんて正しいことなんてしようにもできないことの連続で。

 

 

 

 

特に悩んだのが娘の食に関して。

 

 

『バランスのよい食事を!できるだけ手作り!薄味で!』

 

→好みというものがなくて、何を作っても食べてなんてくれません。

 

 

『いろいろ工夫しましょう!』

 

→ネットを調べつくして、さんざんどれもこれもやりました。

(というより、そんなことで食べてくれるならこんなに困ってないわ、ということものしかない)

 

 

 

怒りと悲しみにあふれた日々でした。

 

毎日ヒステリー。

 

 

 

寝顔見て謝るなんて毎日で、

 

子どもに泣いて喚いてお風呂に閉じこもって泣いた日も数えきれない。

 

 

 

何をどうしたらどうなるのか、もう何もかもがさっぱりわからない。

ただ、早く大きくなってほしい、早く離れたい、と毎日をやり過ごす。

 

 

娘が2歳・息子が1歳まで、そんな風に生きていました。

 

 

 

 

 

 

ひょんなことから、心屋仁之助さんに出会い

 

 

『いまの自分から解放されるには、真逆をやること』

という話に乗ることにしたのです。

 


仁さん曰く、


「こうでなければ!」「やらなきゃ!」が強いほど、凝り固まっている。

自分の『好き』も『嫌い』も、その状態ではわからない。

怖い気持ちを堪えてバンジー飛んで、真逆をやることで「こうでなければ」と思っていたことも、やらなくてもいいとわかったり、実は好きでやっていたと気付いたりする。

そうすると自然と、自分の中でバランスが取れるようになるから。

 

 

それなら、エイ!って飛んでみようと思ったのです。

 


生き地獄のような毎日から、なんとかして脱したくて

 

藁にも縋る想いで、真逆をやることを決意しました。

 

 

 

 

これね、本当に怖いんですよ。

 

 

 

週1万円、と決めていた食費と雑費の上限を撤廃。

 

安いモノではなく、高くても欲しいモノを選ぶ。

 

 

家の収納用品も、好きなモノで揃えよう!とそれまで100円ショップで我慢していたものをたくさん買いました。

 

 

 

きちんとしていたお金の管理もやめ、

 

毎月の支払いは膨れ上がり、

 

貯金もどんどん減りました。

 

 

 

このまま行ったら死ぬかもしれない、

我が家はどうなるんだろう、

夫に知れたらどうなるんだろう、

 

 

毎日毎日、お金を使うことが怖かった。


 

でも、ここでやめたら、何も変わらない。仁さんも、怖いけどやるんだって言ってた。

そう心で呟きながら半泣きでお金を使い続けました。

 


 

お金を使うこと以上に、辛かったのが料理を手放すこと。

 

 

そのとき一番苦痛だった料理は


一番やめたかったけど、やめることの罪悪感と不安と恐怖がすごくて


手放すのが本当に辛かった。

 



料理もしなくて妻といえるのかな、、

毎日お惣菜にしたら食費どうなっちゃうの、、

サボってるんじゃねーよって思われるかな、、

 

 


そんな葛藤の末、夫に相談すると

「お弁当でもなんでも、食べられるものがあればいい。無理して作ってほしいとは思ってないから。」と。

 


その言葉をもらって、ようやく自分にGOが出せました。

 

 


「子どもは生きているだけでいいのだ」

 

というネットで拾った神の言葉を胸に、すべて冷凍食品にチェンジ(冷食は食べた泣)。

 

 


掃除と片付けは、しないと逆に落ち着かず不快な気持ちしかなかったので


手放すことなく続けました。





 

 

 


 

怖いーーーと泣きながら、


世間では否とされることをやり続け突き進んだ結果として

 

 

私は自分の真ん中を知りました。



正しいとされることに拘り、偏りすぎていたこと。


嫌いだと思っていたことも、実は好きでやっていることもあったし、


好きだと思っていたけど、好きじゃなかったり。





あんなに拘っていた


『正しいこと』なんてものはこの世になくて、


『世間』もただの空想であり都市伝説だったのです。




『やる』も『やらない』も自分が決めていいんだということ、



誰の許可もいらないのだと、



大きな大きな光を手にすることができました。







すべては自分が何をみるか、であって



それ以上でも以下でも、それ以外でも、ないのです。




幸せな自分には絶対になれるのです。


理想とは違っても。



大きな何かを手放す覚悟があれば。







今日はちょっと長くなってしまいました。


読んでいただきありがとうございます♡





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<ラジオ出演>

【みきのホッとCAKE TIME】

お片付けは好きを選ぼう?! 

 

私のお片付けに対する思いやお片付け論が、これを聴いていただけたら全体がわかってもらえる内容です。

家事やお片付けの作業中などにぜひお聴きください♡

 

 

<テレビ出演>

Cwaveインタネットテレビ【日曜日の魔女達】

『ちゃこの突撃お片付け』/隔月出演

 

3月は押入のお片付けについてです。少しでも参考になれば嬉しいです。