F1世界選手権 2024年 Rd-08 モナコGP…ルクレールが母国優勝!! | チャコティの副長日誌

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主役になれない人生を送るおじさんの心の日記.
猫と映画、絵画、写真、音楽、そしてF1をこよなく愛する暇人.
しばし副長の心の彷徨にお付き合いを….





第8戦は伝統のモナコGP、モンテカルロ市街地コースでの開催.
普段はカジノやヨットハーバー、高級ブランド店が軒を連ね、
世界中のセレブたちが訪れる優雅な街だが、5月のレース期間中
は2車線の一般道路の脇に頑丈なガードレールが設置され、
世界一の難コースに姿を変える.
レース後3週間でそれらは完全に撤去される.

コース幅が狭い事に加えてランオフエリアが殆どないため、
一瞬のミスが大きなアクシデントに繋がる.
故に他のサーキットよりも遥かに高い集中力が要求される.

最高速度は290km/hで、モンツァの350km/hと比べて
圧倒的に低く、8速ギアが使われる事はないが、F1としては
珍しく1速が使用される.なお平均速度は時速130kmと、
F1カレンダーの中で著しく、かつ最も遅い.

一度だけモナコまでF1を観に行ったことがある.ニースに宿を
とり、毎日電車でモナコまで出かけた.主としてプールサイド・
シケインとラスカス・コーナの間のスタンドで観戦したのだけど、
モナコばかりはTV観戦の方が迫力あると思った.

迫るウォール、せわしないブレーキングに加速、そしてロウズ・
ヘアピンに代表されるステアリングの切り返し.TVのオンボード
映像を観ていた方が絶対に面白いのだ.

しかも、前車のお尻をおっかける決勝レースよりも、全開で
攻めるフリー走行や予選の方が“観がい”が有ると思う.

今年のフリー走行や予選を観ていても、フェラーリやメルセデス
のスムーズな走行に比べ、レッドブルの振動だらけやバンプでの
跳ね方を観ても、好不調がよく分かった.

そんな調子でフリー走行はフェラーリのC.ルクレールやメルセデス
のL.ハミルトンがトップタイムを刻んで、レッドブルは後塵をはいして
ばかりであった.

そして土曜午後の予選は、Q1にアストンマーチンのF.アロンソと
レッドブルのS.ペレスが敗退する大番狂わせが発生.
Q2では、アルピーヌのP.ガスリーとウィリアムズのA.アルボンが
今期初めてQ3進出を果たした.モナコならではの快挙!

そしてQ3、はたして抜けないモナコでのポールは快調な
フェラーリのC.ルクレール.2番手にマクラーレンのO.ピアストリ.
3番手にフェラーリのC.サインツ、4番手にマクラーレンの
L.ノリス.上位2列はフェラーリとマクラーレンで占められた.

5番手、7番手にメルセデス勢、G.ラッセルとL.ハミルトン.
間に挟まれた6番手にレッドンブルのM.フェルスタッペン.
王者フェルスタッペンには厳しい予選結果となってしまった.

8番手にRBの角田裕毅、3戦連続のQ3進出は見事だ.
9番手にウィリアムズのA.アルボン、10番手にアルピーヌ
のP.ガスリー.

 

《ガードレールすれすれで攻める角田裕毅》
 


さて決勝は、天候は晴れ、気温21℃、路面温度48℃のドライ.
ピレリがモナコに用意したドライタイヤはC3〜C5の柔らかめ.
1周3.34kmを78周で競われる.

スタートは先頭グループや中段はそつなく始まったように
見えたが、後段で接触事故が発生、赤旗中断となった.

 

ハースのK.マグヌッセンがレッドブルのS.ペレスのおかま
を掘ったようで、同僚のN.ヒュルケンブルグも巻き込んで
大クラッシュ事故.ペレスのマシンは4輪とも無くしシャーシ
だけの状態に.されど怪我は全くなし.

1周目から赤旗中断が40分以上も続き、スタンディング
リスタート.順位に変動無く無事にリスタートできた.
以降、トップを走るC.ルクレールが意外なスローペースで
予選の10秒落ちでのんびり走るために、先頭のフェラーリ
2台とマクラーレン2台は4重連の走りがずっと続く.

ほんとに壁に接触しながら1/1000秒を削っていくい予選の
緊迫した走りの面白さに比べ、安全にゆっくり?走る決勝は
退屈極まりない.タイヤマネージメントに寄りすぎたストラテジー
だと思う.

トップを走る4台はハードタイヤ装着、次の3台メルセデスと
レッドブルはメディアムタイヤ装着.中段の角田はハード、
以降のウィリアムズやアストンマーチンはメデイアムと分かれる.

結局78周を走り終わって、トップ10の順位は予選通りのまま.
フェラーリのC.ルクレールがチェッカーフラッグを受けた.
ルクレールはモナコ出身ゆえ、母国優勝となった.
 

 

2位にマクラーレンのO.ピアストリ、3位にフェラーリのC.サインツ.
4位にマクラーレンのL.ノリス.5位にメルセデスのG.ラッセル.
6位にレッドンブルのM.フェルスタッペン.7位にメルセデスの
L.ハミルトン.8位にRBの角田裕毅、9位にウィリアムズの
A.アルボン、10位にアルピーヌのP.ガスリー.

結局1周目の赤旗中断時にほとんどのマシンがタイヤ交換
したために、再スタート後はタイヤ温存の保守的な走りの
レースに成り下がってしまった.よって予選通りの順位の決勝に.

次戦は2週間後にカナダGP、ジル・ヴィルヌーヴ・サーキットでの開催.
またも13時間の時差、月曜朝3時の決勝スタート…あぁ、眠い(泣).