映画「サムシング・イン・ザ・ダート」(DVD)…一気観はしたものの. | チャコティの副長日誌

チャコティの副長日誌

主役になれない人生を送るおじさんの心の日記.
猫と映画、絵画、写真、音楽、そしてF1をこよなく愛する暇人.
しばし副長の心の彷徨にお付き合いを….



原題:Something in the Dirt 製作年:2022年
製作国:アメリカ 上映時間:116分


作年秋の公開時、予告は観たけど全く興味を持てなかった作品.
レンタル屋の新作棚から借り出して観たら、あぁ、これだったかと認識.
観た後でも、全く興味がもてない…(汗).
本年度累積75本目は米製のミステリー?SF?
———————————————————————

「アルカディア」のジャスティン・ベンソン&アーロン・ムーアヘッドが製作・
監督・主演を務め、ロサンゼルスの街に巣食う謎に囚われた2人の
男の運命を、予測不能な展開と独創的な映像で描いたミステリー映画.

ロサンゼルス近郊の古アパートに引越してきたリーヴァイは、中庭で隣人
のジョンと出会い意気投合する.ある日2人は、リーヴァイの部屋に
置かれていた結晶体が妖しい光を湛えながら浮遊する奇妙な現象を
目撃する.

彼らは恐れおののきながらも、この現象を証明するドキュメンタリー映画
を制作して一獲千金を狙うことに.やがて2人はロサンゼルス各所で
手がかりを発見するが、次々と不可解な出来事に見舞われていく.

ベンソン監督がリーヴァイ役と脚本、ムーアヘッド監督がジョン役と撮影
を担当.2022年・第55回シッチェス・カタロニア国際映画祭で
ホセ・ルイス・グァルネル批評家賞を受賞した.

以上は《映画.COM》から転載.
——————————————————————


なんだかよくわかんないけど、引き込む力は強い.
夢中で見ていつの間にか終わってしまう(笑).
終わってから振り返ってもんなんだかやっぱりよくわかんない(爆笑).
 

 

主演の二人が監督も撮影もこなしている.コロナ下での超低予算作品.
監督は2人とも、それぞれ別々に、マーベルの「ムーンナイト」や「ロキ」
(シーズン2)の監督も担当するほど、名の通った監督らしい.

それにしても、二人監督の弊害か、ドキュメンタリー製作の裏話という設定
なのか、それがフェイク・ドキュメンタリー化していったのか、どうもいまひとつ
視点が定まっていない.だから鑑賞後も意味不明感が漂ってしまう.

話はロスの都市伝説SFをオンボロアパートで体験した2人が記録、再現映像
を作るストーリー.二人の目の前で水晶製?の灰皿が空間に浮き上がることに
端を発し、謎解きが始まるのだが電磁波?重力異常? はたまたピタゴラス学派
とかエルサレム症候群まで出てくる始末.
 

 

収拾もつかなければ全然先も見えない.嘘実が入り混じり、最終的には2人の
関係も微妙になってしまう.
ロスの歴史にミステリアスナンバー1908、ロサンゼルスの街を上から見ると…
とか、映画用のフェイク都市伝説だろうけど、どれも単発的な登場で後が続かない.

結局喧嘩別れしそうになる二人の過去が判明するだけの終盤.
一人はソファで、一人はベッドで寝てしまうのだが、気が付くとベッドの上の
天井に張り付いて浮かんでいる自分に驚き、落下してしまう.そうしてソファに
居たもう一人は….

「超」のつくもの(能力とか現象とか)や陰謀論・終末論にハマる人達や
様々な事物に過剰で偏った意味付けしたがる人達にはうける作品であろうか?

引き込まれて一気観したものの、二度とは観たくない作品.
劇場で観なくて良かった….