原題:Ghostbusters: Frozen Empire 製作年:2024年
製作国:アメリカ 上映時間:115分
午前中に「オッペンハイマー」を観てしまい、その後ランチを摂って
休憩を入れたものの、まだその余韻を残しながらのTOHOシネマズ柏での観賞.
本年度累積73本目は、前作の出来が良かった続編.
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1980年代に世界的ブームを巻き起こした映画「ゴーストバスターズ」シリーズの
第3作として2021年に製作された「ゴーストバスターズ アフターライフ」の続編.
真夏のニューヨーク。日差しが降り注ぐビーチで大勢の人々が海水浴を満喫する
なか、海の向こう側から突如として巨大な氷柱が大量に現れ、街は一瞬にして
氷に覆われてしまう.
ゴーストバスターズとしてニューヨークの人々をゴーストたちから守ってきた
スペングラー家は、その元凶が全てを一瞬で凍らせる「デス・チル」のパワーを
持つ史上最強のゴーストであることを突き止め、事態を解決するべく立ち上がる.
キャストにはポール・ラッド、マッケンナ・グレイス、フィン・ウルフハード、キャリー・
クーンら前作のメンバーや、80年代版のビル・マーレイ、ダン・エイクロイド、
アーニー・ハドソンらおなじみの顔ぶれが集結.
「モンスター・ハウス」のギル・キーナン監督がメガホンをとり、前作で監督を
務めたジェイソン・ライトマンがキーナン監督とともに脚本を手がけた.
以上は《映画.COM》から転載.
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前作「ゴーストバスターズ アフターライフ」はちょっと懐かしくて面白く観賞した.
本作はその続編.「アフターライフ」ではオクラホマ州の片田舎に引っ込んだ
スペングラー一家が、本作ではニュー・ヨークのなつかしい消防署跡を本部に
ゴーストバスターズの営業を再開している設定で始まる.
前回のヒロインのフィービー・スペングラー:マッケンナ・グレイスは、天才的な
ゴーストバスターなのに、NY市警に未成年であるがゆえにゴーストバスター
してはならないと申し渡される.
せっかくのゴーストバスターズの一員として評価されず、疎外感を抱えている.
一方、火事で一家もろとも焼死したメロディ:メアリー・アリン・リンドは、成仏
できずにゴースト化して、孤独に現世をさまよっている.
フィービーとメロディはチェスを通じて親しくなる.早くあの世に行って家族と
再会したいと願っているメロディは、何かが起きると言われているマッチを
1本だけ残している.これが最後のキーアイテムになるのだよね.
前半ヒロインの活躍が少ない分、他のメンバー、特に懐かしい初代ゴースト
バスターズたちが活躍して見せてくれる. レイモンド・スタンツ博士:ダン・
エイクロイド、ピーター・ヴェンクマン博士:ビル・マーレイ、ウィンストン・
ゼドモア博士:アーニー・ハドソン、ジャニーン・メルリッツ:アニー・ポッツが
元気な姿を見せてくれる.
シガニー・ウィーバーが出演していないのはつくずくも残念.
前作で再始動を遂げたシリーズだが、舞台の街も一つの主人公だとするなら、
懐かしの本拠地ニューヨークに舞い戻りし今回こそ真の意味での完全復活と
呼べるのかもしれない.
1、2作目からするとニューヨークの街並みもすっかり変わったものの、バスターズ
の基地や図書館は相変わらず.懐かしい初代キャラやゴーストらの顔見せで
ノスタルジー色を存分に漂わせつつ、後半は氷の帝王ガラッガが登場して
その強さゆえ話しを盛り上げてくれる.
最後はメロディの1本のマッチがキーとなりガラッガを退治することができるが、
この世への未練を洗い流したメロディは成仏する…つまり本作は、フィービーと
メロディのちょっぴり悲しい友情物語となっているところがミソなのだ.
まだまだ続きそうなこのシリーズ、出来るなら初代メンバーたちが元気な内に
次作をリリースしてもらいたいものだ.
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