映画「キス・オブ・ザ・ドラゴン」(DVD)…ジェット・リーの魅力爆発! | チャコティの副長日誌

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主役になれない人生を送るおじさんの心の日記.
猫と映画、絵画、写真、音楽、そしてF1をこよなく愛する暇人.
しばし副長の心の彷徨にお付き合いを….



原題:Kiss of the Dragon 製作年:2001年
製作国:アメリカ・フランス合作 上映時間:98分



名作を探る一環.大好きなジェット・リーの主演作.ハリウッド進出しても
パットしなかったジェット・リーをリュック・ベンソンが拾ってくれて
資本と脚本と監督を与えて作った作品.本年度累積41本目の鑑賞.
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中国とフランスで麻薬密売を企てる中国人ギャングを追ってパリに来た
エリート捜査官リュウ(リー).現地警察の警部(カリョ)は非協力的だが、
組織の娼婦(フォンダ)と出会ったリュウは、事件に巻き込まれていく.

映画初挑戦する監督クリス・ナオンはCMやMTVで活躍のフランス生まれ
の32歳.脚本はベッソンと「フィフス・エレメント」のロバート・マーク・

ケイメン.撮影は全ベッソン作を務める、ティエリー・アルボガスト.

以上は《映画.COM》から転載.
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本作の貢献者はプロデューサーのリュック・ベンソンであろう.
彼はリーが暖めてきたストーリーを元にこの作品の製作を決定、資金を
集め監督に新人のナオンを起用する一方、アクション監督にはリーと
香港時代から縁の深いコーリー・ユエンを招き、香港スタイルの撮影に
よってたった3カ月で完成させたそう.

内容は麻薬捜査でパリに訪れたリュウことジェット・リーが地元警察に
ハメられて、殺人事件の犯人に仕立てあげられる.身の潔白を証明する為に、
娼婦の女:ブリジット・フォンダにギャーギャー言われながらも一網打尽に
してしまうという如何にもリュック・ベンソン流(笑).
 

 

序盤の麻薬取引のホテルから、中盤のすごい筋肉の黒人とのタイマン、
クライマックスの道場での1対多、双子との戦いは、ハリウッドに行って
からのジェット・リーのアクションの中では完成度が高い.

ワイヤーやCGを極力排し、リーの肉体による体術が全面に出たアクションが
展開し、子持ちの娼婦というブリジット・フォンダの役柄設定も、リーの孤独に
花を添えるものになったている.
 

 

仲間だろうが通行人だろうが関係なく惨殺する鬼畜系刑事リチャード:
チェッキー・カリョの演技は見所の一つ.悪役はこれくらい悪く無いとね.
パリ市警の酷さを表すものとしては、「レオン」におけるゲイリー・オールドマン
のそれと肩を並べるほどのものと思う.

そうして出来上がった作品は、「レオン」を彷彿とさせるストイックなヒーローの
物語に仕上がったといえるし、リーの魅力が最大限に生かされていることは
間違いない.

フランス人がハリウッドのために撮った香港映画(笑).