映画「沈黙の艦隊」…えっ!?これで終わっちゃうの!!! | チャコティの副長日誌

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主役になれない人生を送るおじさんの心の日記.
猫と映画、絵画、写真、音楽、そしてF1をこよなく愛する暇人.
しばし副長の心の彷徨にお付き合いを….



製作年:2023年 製作国:日本 上映時間:113分

 

 

配給は東宝なのだけど、なんとAmazon製作の劇場用作品.いずれ配信
されるのであろう.あのコミックの名作「沈黙の艦隊」の実画作品.
公開初日に観賞.近所の laegeSizeの画面で観たのは本年度累積229本目.
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1988~96年に講談社の週刊漫画誌「モーニング」にて連載された、かわぐち
かいじの名作コミック「沈黙の艦隊」を、大沢たかおが主演のほか

プロデューサーも務めて実写映画化.

日本近海で、海上自衛隊の潜水艦がアメリカの原子力潜水艦に衝突して
沈没する事故が発生.全乗員76名が死亡したとの報道に衝撃が走るが、
実は全員が生存しており、衝突事故は日米が極秘裏に建造した日本初の
高性能原子力潜水艦「シーバット」に彼らを乗務させるための偽装工作だった.

しかし艦長の海江田四郎はシーバットに核ミサイルを積み、アメリカの指揮下
を離れて深海へと消えてしまう.海江田をテロリストと認定し撃沈を図る
アメリカと、アメリカより先に捕獲するべく追う海自のディーゼル艦「たつなみ」.
その艦長である深町洋は、海江田に対し並々ならぬ感情を抱いていた.

プロデュースも手がける大沢が海江田、玉木宏が深町を演じ、上戸彩、
中村倫也、江口洋介が共演.監督は「ハケンアニメ!」の吉野耕平.

以上は《映画.COM》から転送.
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原作コミック全32巻は意外なことに読破している.好きなコミックだった.
力を持つ防衛力、政治に頼らない和平、スリリングな潜水艦戦…と
見所がいっぱいだったから.

丁寧と言うべきか、遅遅と進まないテンポの悪さから、とうてい2時間では
収まらないだろうとは読んでいたが、あまりにプッツンの終わり方には唖然.
原作も何も知らない方には不親切の極みであろう.せめて続編の存在とか、
触りの部分でも上映すれば、それら不満はかわせるのに….

海江田四郎演ずる大沢たかおはキングダムより体重を落としての登場.
無理に感情を出さない演技が不自然な気がしないでもない.原作の海江田
はもっと余裕が有り、笑顔が素敵なのだが….
 

 

かませ役の深町艦長:玉木宏は適役、他の乗り組み員たちも最適な配役だ.
問題はこれから重要になってくる日本政府の面々、 リーダーシップを取れない
オロオロするだけの首相に笹野高史、陰の黒幕(参与と言う位置付け)に
橋爪功.マントに中折れ帽子とどこぞのお馬鹿副総理にそっくりなスタイルには
笑わされた.安全第一の官房長官に江口洋介.ひとり硬派の意見を吐く防衛
大臣の夏川結衣がひとり頼もしい印象.
 

 

それにしても、この日本政府の大臣たちの会議のシーンは酷さったら、今の
閣僚会議もあまり変わらないのだろう.勝手な発言をする閣僚たちの意見は
全く合わなく右往左往する.

次回?では日米首脳会談や、独立国家「やまと」からの協同戦線の申し出とか
政治面の佳境に入るのに、こんなメンバーで良いのか疑問.

どうせ戦闘シーンはCGで済ますのだから、Amazonの豊富な資金を投入すれば
すむはず.しのごの言わず早く続編付くってさっさと公開して欲しい.
まさか配信のみなんて姑息な手段は禁じ手だよ.