F1世界選手権2023 Rd-07 モナコGP | チャコティの副長日誌

チャコティの副長日誌

主役になれない人生を送るおじさんの心の日記.
猫と映画、絵画、写真、音楽、そしてF1をこよなく愛する暇人.
しばし副長の心の彷徨にお付き合いを….




F1世界選手権第7戦は伝統のモナコGP.

開催の数日前に、ホンダによる2026年F1復帰?が公表された.
今度はアストンマーチンとのコラボ.

2021年の公式撤退発表後も、グズグズとレッドブルとアルファタウリに
エンジン供給を続け、2021年も2022年もチャンピオンを獲得してしまった.
レッドブルはエンジン開発会社を興すも、ホンダがグズグズ供給し続ける
ものだから、有名無実の存在になってしまった.そうする内にレッドブルは
フォードとの提携を発表.ホンダの去就が注目された中での発表.

いったい2021年の撤退宣言はなんだったのだろう? 電気自動車を中心
とした対環境技術に集中特化する為という説明だったと記憶する.
今度は、レース環境や2026年からのエンジンスペックが今後のホンダの
市販車への技術反映が可能だからという屁理屈が成されている.

なにをふぬけた事を言っているの感が強い.たかがF1のレギュレーション
なんぞは、ころころ変わるのだ.或る一時期の傾向が迎合できるからといって
大企業ホンダの歴史有るスポーツレーシングを締めるだの再開するだの
の決定がちゃんちゃらおかしい.

レースで育ち、磨いてきた技術の会社ではないか、止める再開なんぞと
小賢しい判断をするでなく、堂々とあるいは細々と続けるべきであろう.
火は絶やさないのだ.本田宗一郎からの伝来の思想の会社であるべきだ、
ホンダは.

私は免許を取って以来ホンダしか乗らない熱狂的ホンダ派だ.
もう14台、乗り継いでいる.そんなホンダファンをがっかりさせる出来事だ.
復活自体は喜ばしいことであるが、その経緯がまったく気に入らない.
駄目でも、勝っても、ホンダファンは続くことに意義があると思っているのだ.

さて、戯れ言はこれ位にしてモナコGPに戻る.

例年フリー走行は木曜に行い、金曜はお休みのパターンだったが、
今年はなぜか金曜にフリー走行を行うという通常パターンに.

その金曜午前のフリー走行1はフェラーリのC.サインツが制し、
午後のフリー走行2はレッドブルのM.フェルスタッペン、フェラーリが
頻差で続いた.土曜午前のフリー走行はやはりM.フェルスタッペンが
トップタイムを刻んだ.

土曜午後の予選はとても重要.抜けないモナコでは予選の順位が
決勝の結果を左右する.

予選のQ1でレッドブルのC.ペレスがクラッシュしてマシンを壊すと、
残りはやはり同僚のM.フェルスタッペンの独壇場.ポールを獲得.
Q3なんか気迫の走り、ガードレールに擦りながらの最速ラップだった.
やはりモナコの醍醐味は予選だよねぇ….

2番手に好調アストンマーチンのF.アロンソ.トップのM.フェルスタッペン
とは頻差だった.ベテラン大健闘!!3番手にフェラーリのC.ルクレール.
4番手にアルピーヌのE.オコン、5番手にフェラーリのC.サインツ.
6番手にメルセデスのL.ハミルトン.9番手にアルファタウリ・ホンダ
の角田裕殻が喰い込んだ.

その後C.ルクレールがマクラーレンの走行妨害をしたとのことで、
3グリッド降格の裁定がくだり、6番手に後退.他は繰り上がった.

日曜の決勝は、現地時間15時.気温25度、路面温度43度の
ドライコンディションで78周のレースはスタート.
コースには雨雲が迫っており、35周目が目安とされた.

オーバーテイクが難しいとされるモンテカルロは、その評判通り、
32周目にメルセデスのL.ハミルトンがピットストップするまで
トップ12はグリッドの順位のままで進行.

 雨が落ち始めたのは51周目近辺.そこから雨脚は強くなり、
完全にウェットのコンディションに変化.
全ドライバーがインターミディエイトもしくはウェットへと交換.

残り15周あたりで雨は弱まり、タイムは上がっていった.
されど、抜けないモナコの状況は変わらず、優勝はM.フェルスタッペン.
ポールポジションから一度もトップを譲ることのない完全勝利で今季4勝目.





2位にはアストンマーティンのF.アロンソ.雨が降り出してからもドライで臨む
冒険を犯したが、フェルスタッペンを追いつめるに至らず、インターメディエイト
に換えたが差はついたままだった.

3位にはアルピーヌのE.オコン.4、5位にメルセデスのL.ハミルトン、G.ラッセル
と続く.大幅なマシン改変が結果に繫がった感がある.これから威力をみせるか?

6位にフェラーリのC.ルクレール、7位にアルピーヌのP.ガスリー.
8位にフェラーリのC.サインツ.アルファタウリ・ホンダの角田裕毅は
15位でレースを終えた.

次戦は、1週間後、Rd-08スペインGP.
バロセロナのカタロニア・サーキットでの開催.