原題：Radius 製作年：2017年
製作国：カナダ 上映時間：93分
レンタル屋のSF作品棚から探し出してきたのはちょい古の６年前の
カナダ作品．本年度累積97本目の鑑賞．
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半径15メートル以内に近づいた者を即死させてしまう男の運命を
描いたSFシチュエーションスリラー．
交通事故に遭い記憶を失ったまま目覚めたリアムは、助けを求めるため
近くの町に向かう．しかし目に入るのは住民の死体ばかりで、ようやく
見つけた生存者も、彼が近寄った途端に死んでしまう．
やがてリアムは、自分の半径15メートル以内に立ち入った者が即死して
しまうことに気づく．戸惑うリアムだったが、近づいても死なない女性
ジェーンと出会い、同じく記憶喪失の彼女とともに、この現象について
解き明かそうとする．
主人公リアム役に「パシフィック・リム」のディエゴ・クラテンホフ．
ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル梅田で開催の
「未体験ゾーンの映画たち2018」上映作品．
以上は《映画.COM》から転載．
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最初はなぜ近づくと人が死んでいくのか理由が判らない．
観終わっても判らない（笑）．されど、現象だけは理解出来るから
そのシチュエーションの恐ろしさには怯えてしまう．
どうやら、主人公リアム：ディエゴ・クラテンホフとジェーン：シャーロット・
サリバンが車中で宇宙船からの光を浴びてそうなってしまったらしい．
ジェーンと一緒に居る限りはその殺人能力は発揮しない．ジェーン自身に
抑制機能があるらしい．
二人ともその事件で記憶が無いから、お互いの境遇への同調とか共感で
親しくなっていく．殺人を抑制出来るから切り離せない関係になってしまう．
徐々に明らかになっていく二人の正体と過去、とんでもない事実が判明する．
ジェーンは行方不明の双子の姉を捜し求める立場であったこと．
そしてリアムは…、なんと事故後だけでなく事故の前も殺人鬼のサイコパス
であったのだ．
しかも、ジェーンの姉にも手をかけていたことが判るとジェーンはパニックに
なる．他の人を殺さない為にはリアムと供に居ないといけない．が、リアムは
姉を殺したにくき殺人者である．このシチュエーションには…まいった．
事故前後も変わらない殺人者なのであるが、後のリアムには正常な人間の
心が宿っていた．警察に追われ捕まってしまった二人．引き離されそうになる
時、リアムは覚悟を決めて…．哀しいけど必然の結末．
真の理由とか、宇宙人は全く姿を表さず、スッキリしない部分は多いのだけど
シチュエーション・スリラーとしては良く出来た脚本と思った．
予算も少なくチープな環境下では健闘した作品と思った．
一流のB級作品．
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