コレクションをめぐる6つの部屋「ルームス」@諸橋近代美術館 福島 | チャコティの副長日誌

チャコティの副長日誌

主役になれない人生を送るおじさんの心の日記.
猫と映画、絵画、写真、音楽、そしてF1をこよなく愛する暇人.
しばし副長の心の彷徨にお付き合いを….




久々の諸橋近代美術館の訪問.3回目かな?前回は6年前、
2座スポーツ:S660の慣らしの旅だった.
相変わらず、綺麗な外観と庭園は見事だ.

—————————————————

1999年の開館以来、20世紀を代表するサルバドール・ダリを中心に、
ルノワールやゴッホなど20世紀の西洋近代絵画やイギリスの現代
アーティスト PJ クルックの絵画作品を蒐集し、特色のあるコレクション
の形成を継続してきました.

今回はこれらを当館6人のキュレーターが部屋の住人となり、それぞれ
6つの個性的なテーマを通してご紹介いたします.

ROOM1 

コレクター
諸橋近代美術館・創設者の諸橋廷蔵(1934-2003)

によるコレクション形成の経緯やエピソードを交えながら紹介.

作品が辿ってきた軌跡と共に、作品の魅力に迫ります.

ROOM2 

ダリ
コレクション構成の中で最も数を占めるのは、「20世紀を代表する奇才」
サルバドール・ダリの作品群です.特徴的なコレクションからダリの変遷と
ペルソナ(人格)を形成した要素を探ります.

ROOM3 

語らい
鑑賞者が”次”の鑑賞者に「鑑賞」のバトンを繋いでいく、参加・成長型の
鑑賞展示をお楽しみいただきます.作品を通して”時間”や”場”を越えた
人々の繋がりを感じてみませんか?

ROOM4 

材質
作品のキャプションには、作品タイトルや作家名の他、”材質”が併記
されています.材質を通して作品を物質として観察し、保存方法など、
物理的側面から作品を見つめ直します.

ROOM5  Process:プロセス


ダリの立体作品は複雑な構造ゆえ、展示の度に組み立て直す作品が
あります.普段は関係者のみが知るプロセス(工程)を動画で紹介.
実作品と合わせてご覧ください.

ROOM6  スキャンダラス


巨匠と呼ばれる著名な芸術家にも、人に言えない秘密やフェティシズム、
スキャンダラスなエピソードがありました.
その背景を作品とともに解剖していきます.

以上は同館HPからの転載.
—————————————————


同館はダリの収集で有名.全部で390点を所蔵しているらしい.
今回は企画展で、ダリ以外の所蔵品も観ることが出来た.
欧州の近代著名画家について2点は揃えるようにしているそうで、
今回もルノワールやピカソ、ユトリロの作品も観られた.


ルノワール《モーリス・ドニ夫人》1904年


ピカソ《画家Ⅳ,1964年11月1日》1964年

ダリのコレクションからは、初期の作品や
大戦中の疎開先アメリカでの作品や
スペインへ戻ってからのシュールレアリズム作品と
多岐にわたって展示されていた.


ダリ《画家の母の肖像》1918年

 


ダリ《パンとクルミ》1925年


ダリ《アン・ウッドワード夫人の肖像》1953年

渡米中は著名人の肖像画描きが多く、
欧州からは堕落したと批判された.
生きる為の金稼ぎだからしょうがないと
も思うのだが….

 

 


ダリ《ビキニの3つのスフィンクス》1947年

 


ダリ《ダンス(ロックンロール)》1957年

その他館内には、彫刻や彫像が多いのも特徴.
設置作業のビデオも流されていて、以外に彫像の
各パーツはきちんとしたねじ止めであることも驚いた.

Room6 おちゃらけついでにこんな新聞も….



キュレーター(館学芸員)にも茶目っ気があって
好ましい限りだ.

館内では、ダリのヒゲシール(マスク用)も
無料配布されていたりした(笑).



今回の戦利品はTシャツのみ.



ちょっとコミカルなのだけど、普段着にはちょうどだ.


館の周囲も、見事な完成度を示す.



次回はダリの作品だけをじっくり観たいなぁ.